新卒から3年4ヶ月勤務したワークスを卒業します
2018年4月から3年4ヶ月勤務した、Works Human Intelligenceを退職し、2021年8月から50名規模の企業にプロダクト開発エンジニアとして転職します。同じようにキャリアを考える人の参考になればと思い、私が転職を決意した経緯と、今後やっていきたいことについて書いてみたいと思います。
ワークスでのこれまで
新卒で入社した、ワークスアプリケーションズ(分社を経てWorks Human Intelligenceに転籍。以下「ワークス」という。)に入社することを決めた理由から書きたいと思います。就活当時はやりたいことが明確でなかったため確固たる軸はなく就職活動をしていました。IT業界には特に興味がありませんでしたが、「どうやら給料がもらえるらしい」ということでなんとなくワークスのインターンシップの説明会に参加しました。そのインターンシップの説明会で、創業者の牧野代表のスピーチを聞き、「成長」したいと大きく心を揺さぶられたことがワークスに興味を持ったきっかけです。そして、その後参加した1ヶ月間のインターンシップで体験した思考体験が楽しく、また成長に必要な要素だと感じたことが理由で入社を決めました。
入社後の初期配属ではコンサルタントとして配属され、約1年システム導入を経験させていただきました。その後、システムのクラウド移行のためのツールの開発と、開発したツールを用いたクラウドへの移行作業を主に行う部署に異動となり、そこで約2年ほどキャリアを積みました。
優秀な仲間と切磋琢磨し、挫折や苦しみを味わいつつも、たくさんの問題解決に向き合い、大小さまざまな成功体験を積むことができました。インターンシップで得たいと思った「成長」をまさに実感することができました。
一方で、成長の先にどうなりたいのか、どうありたいのかについて明確なビジョンを持つことができず、もやもやした感情を抱きながら過ごしている部分も少なからずありました。
また、徐々に開発の面白さを感じるようになっていましたが、ツールの開発と運用の両方を担っているチームの性質上、部署間の調整など開発業務以外の業務も多く、もっと開発業務にどっぷり浸り技術力を向上したいという思いも日に日に強くなっていました。
転職活動を始めたきっかけ
もともと市場調査の意味合いを込めて転職サイトに登録していました。
AWSの認定資格SAA(AWS Certified Solutions Architect - Associate )を取得したタイミングで、転職サイトの資格情報を更新したところエージェントからたくさんのメールが届き、もやもやした思いや、もっと開発業務に専念したいという思いが芽生えてきていたこともあり、連絡を取ってみることにしました。エージェントの方とお話しをしつつ、自身の考えを整理していると少しずつ転職に対する意欲が高まり本格的に転職活動を行うことに決めました。
しかし、開発経験は2年未満、かつ少し特殊な開発を行っていたこともあり、自分が望むような企業から内定をいただける可能性は低いだろうと思っていました。そのため、一度転職活動を行ってみて、自身に足りていない点を見極められたらいいやという程度で考えていました。
転職活動の内容と結果
転職活動を進める上では、次のようなことを重要視して活動を行っていました。
1. 技術力の高い会社かどうか
2. 開発に専念できるか
3. 新プロダクトや新機能を開発する業務に携わることができるか
現時点ではスキル不足とみなされる可能性が高いと認識していたため、給与については大幅に下がっても仕方ないと考えていました。(ワークスは新卒に高い給与を支払ってくれる会社で、社会人4年目の相場よりは高い給与をいただけていたようです。)
当初の想定通り、中途としてはスキルが不足するという理由でお見送りをされることが多かったですが、最終的には総勢50名規模の上場企業で、コアな技術の市場でシェアNo.1を獲得している企業から内定をいただくことができました。重要視していた点を満たし、結果的に年収も現職と同程度の待遇でオファーでした。
技術力はやはり足りていないという評価でしたが、
- 面接でのコミュニケーションの中でポテンシャルを強く感じていただいた
- 英語力に強みがある(チームのメンバーも3/4が外国籍のエンジニアのチームで、面接も英語で実施されました。)
という点では高く評価していただけたようです。
ワークスを離れることについてさまざまな懸念はありましたが、このまま悶々とし続けるのは違うと思い、最終的には転職する決断をしました。
転職後、何をしたいのか
転職のタイミングで長期休暇をいただくことができたため、自分は何をやりたいのかということを考え直しました。フラットな状態で人生を見つめ直し、改めて「社会に貢献したい」という純粋な考えに立ち返ることができました。貢献にも色々ありますが、私は自分自身のアイデアや、そのアイデアを形にしたものを通じて貢献することを重要視している。そして、貢献を通じて自分自身が社会に良い影響をもたらせるんだという実感を持てることが何よりの幸せだということが明確になりました。また、アイデアを自由に発想し、形にすることができるエンジニアという職業に非常に魅力を感じているということも改めて明確になりました。転職活動を通じて、ビジョンが明確になったことで以前抱いていた悶々とした感情はなくなったたように思います。
今後は、技術にどっぷり浸かり、技術力を高めていきたいと思います。ただし、あくまで私が目指すのは起業家精神と技術力を兼ね備えたエンジニアです。私は「技術は課題を解決するためにある。技術力を高めること自体が目的になってはいけない」と考えています。そのため、誰にどのような課題を解決したいのかということを常に考えつつ、必要な技術を身につけることが非常に重要だと思います。今可能だと見えている世界で価値があると信じるものを爆速で作る。爆速で作る中で技術をキャッチアップする。技術力をあげることで可能だと見える世界が広がる。そして、また価値があると信じるものを作る。というサイクルをどんどん回していきたいと思います。そうしたサイクルを通じて、私が目指すエンジニアに近づいていきたいと考えています。
最後に
25歳というこのタイミングで、自分の人生についてしっかり向き合う期間を持てたことは非常に幸運だと感じています。転職することは難しいと考えていましたが、結果的に納得の行く形で次のキャリアを決めることができましたし、次のキャリアを決める過程で、徐々に疑問を持ち始めていた自分の人生についての納得感が高まったように思います。転職すること自体に良し悪しはないですし、転職しないという決断になっていた可能性も内定をもらえない可能性も多分にありましたが、行動を起こしてみたことは本当によかったと思います。
同じようにキャリアを考える方の参考に少しでもなれば幸いです。
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