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1992年生まれのぼくとスター・ウォーズ

2019年12月20日、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』公開。

20日0時(19日24時)の回を観てきた。
日本で初めてスター・ウォーズが公開された「日劇」の跡地、TOHOシネマズ日比谷には、夜中でもたくさんの人がいた。

世界中にスター・ウォーズを好きな人がたくさんいる。
その中の、ぼくの思い出。

父親が昔見ていた映画

1992年生まれのぼくが、初めてスター・ウォーズに触れたのは、1999年、『エピソード1/ファントム・メナス』の公開時だ。
新作の公開にあわせ、テレビでオリジナル三部作(エピソード4〜6)が放送された。

父親が学生の頃に1作目(エピソード4)が公開され、当時父親もハマったそう。
父親の扇動で、家族でそのテレビ放送を観た。それが初スター・ウォーズ。

4,5,6が既にあって、新作が1なのが、わけ分からなかった。
1を映画館に観に行って、「この男の子がダース・ベイダーになるんだよ」というのも、わけ分からなかった。
でも、父親が先の展開を知っているのが、当時小学2年生のぼくからしたら、かっこよくて、嬉しかったんだと思う。

あと、ジャー・ジャー・ビンクスのおかげで、とっつきやすかった。
名前の響き、ルックス、喋り方、動き。全てにおいて子ども向け。

ジャー・ジャー・ビンクスがSWファンからなかなか嫌われていること、2,3でジャー・ジャー・ビンクスのせいで邪悪な銀河帝国が誕生していることに気づくのは、もっと大きくなってからの話。

ハマったのはボトルキャップの時代

スター・ウォーズをハッキリ好きになったのは2003年だったと思う。

2002年に『エピソード2/クローンの攻撃』も映画館で観たが、それから1年くらい経って、無性にスターウォーズをちゃんと観たくなった。

そしたら、父親が1,2のDVDを買ってきてくれて。
中1のときには4〜6のDVDボックスも出て。
すっかりハマっていった。

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ぼくの実家のクローゼットにしまってある、ペプシのボトルキャップや色々なグッズ。

これは、前に実家に帰ったときに撮った写真。
今、実家のぼくの部屋は、姉が旅行に行く度に買ってくる品で埋め尽くされていて、クローゼットがちょっとしか開かなかった。
なので、ベイダーのマスクの上でこなごなに崩れているグリーヴァス将軍のフィギュアも助けてやれなかった。

小学生のとき、「スター・ウォーズの鉄人」というファンサイトがあり、情報量がすごくて、毎日のように覗いていた。

ぼくが小学生の頃、鈴木その子という、とにかく顔が白いタレントがいた。
ある日いつも通り「スター・ウォーズの鉄人」を見ていたら、急にパソコン画面いっぱいに鈴木その子が、どアップで出てきた。
怖すぎて、心臓バクバクになった。

どうやら管理人のイタズラだったらしいが、イタズラのために鈴木その子のどアップに手を出すのは、力に飢えたダークサイドのやることだと思う。

6部作で一旦完結

2005年に『エピソード3/シスの復讐』で完結した。

完結していても、DVDでいつでも”食材としての豚の耳”のようなジェダイマスター「プロ・クーン」や、一人海鮮丼「アクバー提督」に会える。 

高校のとき、東京で開催されたイベントに行き、賞金稼ぎのキャラクター「ボバ・フェット」のTシャツを買った。背中には達筆な「賞金稼ぎ」の文字。

高校時代は、学校で話す相手ができず、一人で過ごしていた。
ある日の数学の授業で先生に指され、黒板の前で問題を解いていると、背後からクラスメイトたちのざわつきが聞こえた。
何があったのかと思っていたら、誰かがぽつりと「賞金稼ぎ…」と言った。
その日、ぼくはワイシャツの下にボバ・フェットのTシャツを着ていて、背中の「賞金稼ぎ」が透けていたようだ。

普段喋らない、放課後はすぐ帰って何してるのかわからないやつの背中から、見せびらかすでもなく、うっすら透ける程度に「賞金稼ぎ」の文字が浮かんだら、そりゃみんな怖かったろう。

レイ三部作が始まったのはニート時代

SWの生みの親ジョージ・ルーカスは昔、「スター・ウォーズは全9部作」と言ったが、方針を変え、6部作で完結させた。

それが一転、7,8,9が、新世代のスタッフの手で作られることになった。
幻だと思っていた三部作が観られることに大喜びした。

2015年、『エピソード7/フォースの覚醒』公開の数か月前、新作の関連グッズは今日から販売です、という解禁日があった。

その日、渋谷のお店に行った。
ただ、このときはニートで、「自分なんかがモノを買ってはいけない」という気持ちが強く、せっかく店まで来たのに、気になったグッズも手に取れず。結局、お手頃な価格のポストカードを数枚買うだけで帰った。

家に帰ってYouTubeを見たら、はじめしゃちょーが「今日、スター・ウォーズのグッズが発売ということで!BB-8のラジコン、買ってきましたー!」と、新キャラ、BB-8のラジコンで遊んでいた。
泣いた。

2017年、『エピソード8/最後のジェダイ』公開。
ぼくは大好きだけど、とてつもなく賛否両論ある。悲しかった。
アンチ最後のジェダイの人が憎いのではなく、SWに対する「こんなに好きなんだから、嫌われないでくれよ…」という気持ち。

みんな各々、スター・ウォーズが好きだから、スター・ウォーズに対していろんな意見がある。

完結。これから

最終章『エピソード9/スカイウォーカーの夜明け』を観た。

映画を観ている最中、正直、終わってしまうことへの戸惑いが強かった。
一体、何が起きている2時間22分だったのか、ちゃんと味わうために、まだ何度か劇場に行かなければいけない。

これからの人生で、9本をくりかえし観るだろう。
完結したけど、それで終わりじゃない。
いつまでも、ぼくの中に焼き付いている。
スター・ウォーズも、どアップの鈴木その子も。

サポートは、上空から怪鳥が持っていかなければ、土岡に届きます。