なぜ雑誌りぼんに「ちびまる子ちゃん」はいたのか??

こんにちは電柱治です。

みなさん、さくらももこ先生をご存知でしょうか。
さくら先生の代表作といえば、「ちびまる子ちゃん」ですよね。
みなさん見たことありますかね??
ありますよね!!?

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アニメしか見たことないって人、原作漫画ぜひ読んでみることをお勧めしますよ。
どういう漫画かというとですね、

「超冷めた漫画」なんです。

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さくら先生自身の幼少期をベースに描いてあることはみなさん知ってると思いますが、主人公のまるちゃんにさえナレーションでツッコミが入るんです。
これは「今のさくら先生」の目線でのツッコミなのです。
まるちゃん自身は小学生で、まだ世界を知らない状態、そして盲目に走ろうとすると、ナレーションで冷やかしのツッコミ。
という構成です。
またこのツッコミが嫌なところを突いているんだぁ。
いや、その通りなんだけど!!っていう笑いが生まれます。

後、これはアニメもそうですがクラスメイトが描かれます。
キャラクターの描かれ方が実にステレオタイプなんですよ。「ズバリ〜でしょう」なんて口癖の人間が現実にいるわけないじゃん。って思っちゃいます。
でも、それはきっとさくら先生の中で「この人はこういう人だ」と割り切って描いているからこうなるんだろうなと思います。

ちびまる子ちゃんは「りぼん」という少女漫画雑誌に掲載されていました。


凄くないですか!?


小さい女の子が読む雑誌にですよ、あんな割と毒っけの強い漫画が差し込まれているんですよ!!
え、なんで????
って思った人多いと思います。
今日は、その理由を私が解説しちゃおうと思います!!

。。。ところで!!

みなさん「4タイプ欲求診断」って知ってますか?「司令」「注目」「理想」「法則」この4つがあるんです。

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岡田斗司夫のYouTube動画や、解説してるサイト、書籍等色々あるので参考にして見てください。
診断できるサイトもあるので、ちょっとみなさんやって見てください!!

https://four-types.appspot.com/

4タイプについての解説は、ちょっとここでは割愛しますが、、


さて、みなさん。
さくらももこ先生は、4つのタイプの中でなんだと思いますか??

ふふふ、ちょっと考えて見てください。
ヒントはさっき私が描いた紹介です。

「冷めた目線」
「人間をステレオタイプに描く」
「核心を突いたツッコミ」


・・・

はい。
答えは、「法則型」です。
さくら先生はきっと小学生という設定にすることで意図的に世界を限定して、しかし見えている世界は全て把握できるように描いています。
クラスメイトを全員個性を持って描いてますよね。モブが基本いません。
熱がない、冷めた感じもまさしく法則って感じがします。


さてさて、りぼんという漫画は女児向け少女漫画雑誌です。

どういう漫画が多かったかというと、
「三角関係で2人のイケメン、選べない!でもどっちも好き…」
「いじめられた!どうしたらいいのかな…」
「あの子と仲良くなりたいな…」

みたいな漫画です。
(ちょっと言い方が酷かったかな)

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すみません池山田剛先生、お借りしました!

こういう漫画を描けるのって、4タイプだとどこに属すると思いますか?
ちょっと考えて見てください。



・・・
はい時間切れ!!
答えはズバリ、「注目型」でしょう!

もしくは、「司令型」。でも注目型がメインだと思います。
なぜかって?
注目型が考えるオチは「仲良くなること」です。
「全員が仲良くなるのが1番最高!!」
って思ってるからです
…笑

ちなみに、私も注目型です。
その気持ち、めっちゃわかります。
司令型の描くオチはというと、「悪い奴はやっつけた!勝った!」って終わり方します。
ちょっとこれは注目型からすると嫌です。
悪者の人が仲間外れになっちゃうから。
みんな仲良くできないのかな…そんなふうに考えちゃいます。

では、注目型と司令型の共通点は何でしょうか?

それは、「世界が狭い」ことです。
司令型は、一応周りが見えてはいるんです。
でも、「悪者!」と決めつけて「排除!!」してしまう。
狭いですね。

一方注目型。
そもそも周りが見えていない。
いやーん最悪!!後ろに人斬り侍が近づいていても気づかないのが注目型です。


でも、それがいいんです!

女児向けの少女漫画雑誌、という条件においては、
小さい女の子の世界は狭いんです。


そして、人は恋をすると盲目になる!!!

そう、周りが見えなくなるんです!!!

だから、一見ダメな所に見える「世界の狭さ」が「利点」としてひっくり返ってしまうのが
面白いところなんです
!!!


とはいえ…?
女の子たちも成長するにつれてだんだん恋の盲目さがわかってきます。
または、雑誌なので色々な話も載ってます。興味ない話だってあるでしょう。
すると!

「何やってんだこいつら…」
っていう冷めた視点が出てきます。
もちろん、がちっとハマった漫画は一緒に盲目になれますが、うまくハマらなかった作品は一気に冷めてしまうことでしょう。
これは由々しき事態ですよ。
雑誌という媒体なので避けられません。
一冊あたり10個くらい作品載ってますが、いっぺんに10個に盲目にはなれません。


そこで出番なのがさくらももこ先生です!!!


4タイプ診断のグラフを見てみると、
注目型は左上、法則型は右下。です。

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つまり、対極なんです!!


これが、りぼんの中でちびまる子ちゃんが浮いていた正体です。

しかし!!
さっきの問題、「何やってんだこいつら…」と思ってしまった女の子をどうケアしてあげたらいいのでしょうか。

さくら先生の漫画がそこをケアする役目を果たしているのです。
だから、さくら先生はあの雑誌には「必要な存在」だったわけです。
中和目的なんです。

いいですよね。あのポジションなかなか取れないですから。
さくら先生を採用した編集部は司令型です。凄く優秀です。

でも、基本的に注目型からは法則型の冷や水に対して
「もう!なんでそんなこと言うの!?確かに正しいかもしれないよ?でもそういうの言わないのが大人でしょ!?」
ってなっちゃうのです。

いや、面白いですね。
4タイプは対極(対角線)のタイプが理解できないので、とても腑に落ちました。


あ、おまけでもう一つ。


4タイプは「隣り合うタイプはわかる」んですよ!

つまり、注目型は司令型と理想型にもなれるわけです。
だから、三角関係になると大抵は、

主人公女の子:あわあわする系(注目型)
男の子1:オラオラ系(司令型)
男の子2:天才系、天然系(理想型)

みたいな図になります。
逆を言うと、法則型のキャラは絶対出て来ません。

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↑司令型のキャラ。でも結局注目型寄りなんですよね。

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↑理想型のキャラ。こちらも結局は注目型寄りになる。


出てこないタイプから逆算して、漫画家のタイプを判断するといいかもしれません。

さくらももこ先生の漫画には注目型っぽいキャラも出てきますが、「全く理解できないヤバいやつ」としてしか描かれません。何か言うたびにナレーションで刺されます。笑

さあ、みなさんの好きな漫画家の先生は、どのタイプでしょうか?
考えてみるのも面白いかもしれないですよ。

それではまた。

電柱治

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