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暗号探偵クラブ(7)

こんにちは、俺です。文くんです。
IME(アイエムイー)パッドで文字コードを見ています。「Unicode(ユニコード)基本多言語面」というフォルダの中の、ひらがなは「ひらがな」フォルダ、16進数でいうと「3041」から、カタカナは「カタカナ」フォルダ、16進数で「30A1」から、漢字は「CJK統合漢字」フォルダの中に入っていました。

「ふうん、『CJK統合漢字』は『4E00』からなんだね。最初の漢字が「一」なのは納得だなあ・・・って、あれ?『二』が見当たらない」

「先に『七』で、その後に『三』・・・めちゃくちゃな並びだねえ」

「え?『二』・・・うえ?全然みつからない、どこ?見落とした?」

結局、「二」はずっと後ろの方、8行も下にあって「4E8C」だった。これ、絶対にCJK(中国日本韓国)じゃない人がコードを決めていると確信する。

「そういやさあ、スクラッチで数字の入力するときに、全角のまま数字入れるとエラーになるじゃん?あれも、この文字コードと関係あるの?」

「あるよ。文字コードが計算できるものと違うから、コンピュータが数字かどうかわからなくなっちゃうんだな」

「・・・やっぱり」

ミスター・パンチ
http://www003.upp.so-net.ne.jp/elroy/mrpunch/mrpunch.html

「あとね、このサイトでは、こんなこともできるの」

画像1

「あ、点々が文字になった」

「これはね、点々で画像を作ってるんだ、文字の形に」

「へえ」

「画像にする場合は、黒くするところを『1』にするって命令になるね」

「お絵かきロジックみたいだな」

「原理は一緒だね。でも、これは白黒の場合ね。2種類の表現なら『0と1』で対応できるから」

「え、じゃ、カラーの場合は?」

「1つずつの点々が、何色かっていうデータも保存しないといけない。コンピュータの画像は、たくさんの点々が集まってるっていうのはいい?『画素』とか『ドット』って呼ぶよ」

「画像を拡大していくと、たくさんの四角になるあれだね」

「文くんのスマホのカメラ、何万画素かは知ってる?」

「え?わかんない。ちょっと待って、見ればわかるかな」

俺はスマホのカメラアプリを立ち上げて、設定画面を開く。「撮影サイズ」の項目に、縦横のサイズがあるのを見つける。

「4Kって書いてある。3840×2160だって」

「面積を求めよ」

「え~・・・」

俺はスマホの電卓を起動し、数字をタップした。

「8,294,400(829万4400)だって」

「通称、800万画素って呼ばれるやつだね。グレースケールだったら、画素1個に対して1バイトだから、それがデータの量とイコールだよ。でも、カラーの場合は1つの点ごとにどんな色かっていうのも保存しないといけない。1つの点に対して3倍のデータが要る」

「え、そうすると、更に3をかけるから・・・24,883,200(2488万3200)バイト!?でかっ!」

「そうなの。何気なく保存してるけど、文字に比べて画像はめっちゃ大きいデータになる」

スマホのシャッターボタンを1回ぽちっと押しただけで、俺のスマホには2500万近くの0と1が保存されていたのか・・・ゴミみたいな写真、ろくに整理もしないでどんどん撮っていたぞ?

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