あたたかい○
御縁に感謝です。
僕の道場に来てくださる生徒さまから、よく聞く言葉があります。
「○(円)が上手く描けない!」
確かに、フリーハンドで“円”を描くのは難しいです。
だけど、あえて、僕は答えます。
「きれいな“円”を描こうと思わなくてもいいですよ」
僕の教室では、「上手く描く」、「きれいに描く」こと以上に、「(お一人おひとりの)個性の輝きを発揮する」ことを大切にしています。
文字は、心の顕れです。
その文字は、「誰かの作品の“完コピ”ができたら褒められる」というものではありません。
お手本通りに描けなくても、多少いびつになっても、その仕上がりが“自分らしさ”を発揮することができれば、それが名作になるのです。
だから、みずからが描いた“円”を、まず受け入れていただくよう促します。
もちろん、“師範”なので、きれいな“円”を描くコツはお伝えしています。
そして、僕自身も、できるだけきれいな“円”を描く努力はしています。
ただ、きれいな“円”である以上に、ぬくもりのある“円”を描いていただけるよう促しています。
文字にも、絵にも、そして“円”にも、みずからの心が顕れます。
そこにこめられた“想い”が作品となって、伝わっていくことが大事だと思うのです。
だから、生徒の皆さまが描かれた作品を観て、僕は、伝わってくるぬくもりを評価しています。
教室の、このような雰囲気の中で、生徒さまもホッとされるのでしょうか、どの方も、調和された“円”を描かれるようになります。
“円”は “縁”をつなげます
その 流れるような曲線に
人間らしく 人らしく
鼓動を感じることができたなら
誰かが 心を響かせます
そこに 縁は生まれ
そこに 縁が深まります
人目を気にして
いい恰好をしようと思わなくていいのです
ただ ひたむきに
“円”という 心のかたちを
描き続けていけば
やがて 今よりも さらに
美しい“円”が 描かれるのです
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今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
皆さまの心に、キラッとしたものをお届けできれば幸いです。
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