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IoTが非常に奥深いので解説してみる ~その1~

いおと@関西

そういえば最近、IoTって言葉を聞かなくなったような?

ガートナーの発表しているハイプサイクル(2021)を見ると、モノのインターネット(=IoT)は幻滅期のどん底に差し掛かろうとしているタイミング。

この分野で仕事していると、幻滅期にあるのも致し方ないかなーと思ったりします。その理由についてこの記事では述べていきたいと思います。

そもそも、IoTでできることとは?

IoTとは、一言で表すと「モノがインターネットと接続され、通信できるようになること」です。モノとは、我々が普段使っているモノのことを指します。家の中でIoTするのであれば家電製品や家の錠などがインターネットにつながるようになってきていますし、製造業であれば様々な生産設備がインターネットにつながるようになってきています。
モノがインターネットにつながることにより出来るようになることというと…大きく分けて以下の2つです。

  • モノを離れたところから操作できるようになる

  • モノから送られてくるデータや通知を見られるようになる

例えば、エアコンをインターネットにつなげると、家に帰るちょっと前にエアコンを起動できるようになったりします。室温計をインターネットにつなげると、部屋の温度がどこにいてもスマホで見られるようになります。これらを組み合わせると、例えば「室温が30℃以上になったら自動でエアコンを起動する」などといったこともできるようになります。
つまり、その場に居ないとできないことが遠隔でもできるようになったり、自動でできるようにもなったりする。これが、IoTでできることです。

IoTがあると嬉しいの?

例えば、先述のようにエアコンを遠隔操作できるようになると嬉しいのでしょうか?
この問いに対する答えは「時と場合による」でしょう。夏の非常に暑い日に、外出先から帰ってきたときに、家の中が冷えていると、ちょっと嬉しい。それぐらいのことだと思います。
実は、IoTで実現できることの多くは、このような「ちょっと嬉しいこと」なのです。

IoTを実現するのにかかるコストは?

では、このような「ちょっと嬉しいこと」を実現するためにどのぐらいのお金と手間暇がかかるでしょうか?これもまあ…「時と場合による」と言ってしまえばそれまでなのですが、先ほどのエアコンを例にとって説明します。

IoT対応エアコンを使う場合

このパターンが一番簡単ですがお金はかかります。なにせ、これに対応するエアコンを買うところから始めないといけないのですから。
例えばSHARPの場合、最近では多くのモデルがインターネットにつながるようになってきました。(詳しくはhttps://cocoroplus.jp.sharp/air/を参照)10万円以下の廉価モデルでも対応できます。

対応するモデルのエアコンさえ買ってしまえば、あとは説明書に従い、エアコンを家の無線LANに接続して、エアコンメーカーが提供するアプリを使ってエアコンを操作できるようにすることにより、エアコンの遠隔操作や遠隔情報取得ができるようになります。大体1~2時間もあれば完了します。


IoT対応でないエアコンを使う場合

このパターンでもIoT化することはできます。ただし、ちょっと面倒です。
情報取得できるようにするためのセンサー(温湿度など)と、遠隔操作できるようにするためのリモコンが必要です。近年では、両方の機能を備えた製品がいくつか世に出されていますので、それを使います。例えば以下のようなものです。

これを買って、無線LANに接続して、エアコンのリモコン操作ができる場所に設置して、エアコンとリモコンのチャンネル合わせをして、アプリ内でのボタンとリモコンのボタン合わせをして、ようやくエアコンの遠隔操作ができるようになります。慣れている人なら1~2時間で設定完了しますが、初めてやる人にとっては半日以上の時間がかかることでしょう。また、ある程度の基礎知識がある人でないとやれない作業だと思います。

最初に設定して終わりというわけではない

上記の設定が終われば、未来永劫ずっと遠隔操作できるようになるのかというと、そういうわけではありません。
例えば無線LANとの接続が何かの拍子に切れてしまうことがあります。そうすると復旧させる必要があります。インターネットに繋げるということは、セキュリティ対策が必要になりますので、たまにソフトウェアのアップデートが必要になったりもします。アップデートをすると、何らかの不具合が発生してしまう、ということも起き得ます。

このように、「ちょっと嬉しいこと」を実現するために、多くのコストと手間暇がかかるのが実情です。つまり、コスパが非常に良くないと言えます。これにみんなが何となく気づいてしまったことが、IoTが幻滅されている正体なのではないかと私は思います。

IoTを「幻滅期」から「安定期」にもっていくには?

コスパの良くない状況からの脱却は最低限必要なのかなと思いますが、脱却のための道しるべになるようなことを今後の記事で論じていきたいと思います。
まずは三日坊主にならないことを祈りつつ…。

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