短歌・山のうえに建つ学舎にて
大学生という身分にあぐらをかきながら、芽生えたばかりの自我と幼稚な反抗心を持て余す
「渋滞の大和トンネル誰のせい?」「昇りを進む王蟲の群れさ」
白魚の指に憧れつのらすも我が手はまるでクリームパンで
生きているだけで偉いと褒めてくれ僕にはそれで精一杯だ
責任を取れないのなら黙ってな他所の人生背負えんのかよ
目が合えば挨拶すべきわかってる故にそらすのコミュ障なので
サークルやゼミで恋する僕たちは狭いケージで番うネズミか
生産のラインにすらも載れぬくせ量産型だと笑うさまこそ
送信のボタンを押すと急激に何故上がるのか校閲スキル
地べたへと吐き捨てたのはガムじゃない噛みしめ無味となった幸せ
意図もせずまるで呪いを掛けるよう いまがいちばんたのしいときね
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