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今、海外にいて考えたこと(スペイン田舎より)

スペインも封鎖になり一カ月が経つ。
仕事柄あまり外に出る方ではなかったが、外に出ないのと出てはいけないは違うと改めて感じる一カ月。

スーパーには行ってもよいが、家族で一人しかだめなので近所の子どもたちは皆一カ月家から出ていないといっていた。私も一カ月外に出ていない。

経済的な不安はもちろんある。
しかし、それよりもこの状況下で感じるのは、自分は外国に住んでいるのだという事実である。普段であれば、日々の生活に追われ、一生スペインに住むのかどうかも含めあまり考えないようなことである。そして、日本にいる大切な友人たちのおかげで日本をそれほど遠く感じることもない。

ただ、在スペイン日本大使館から定期的に送られてくるスペインの現状報告や滞在状況調査(日本への帰国を希望するか等回答するもの)などを見ると、時にふとメランコリックな気分になることがある。

でも、スペイン人持ち前の明るさにも助けられている。
持つべきものはスペイン人。
これについては、また書いてみる。

夜8時になると皆窓を開けて医療関係者への感謝をこめて拍手をする。
天気のいい日は、心なしか拍手の音量が三割増しぐらいに聞こえる。
スペイン人である。
そしてそんな時はきまって拍手のリズムがフラメンコのリズムになっている。
アンダルシア人である。
拍手するたび、胸にぐっとこみあげてくるものがある。多分私も、拍手を通して周りとつながることで自分を鼓舞しているのだと思う。

noteを通して皆様の毎日を知ることができ、少し目の前が開けたような気がする。
そうだ、みんな各々の地でがんばっているのだ。
私の生活は今ここスペインにある。
だから今自分ができることに集中しよう。

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