10月4日の日記


・10月4日の日記
今日はとっても寒かった。
そのおかげで、この前買ったピンク色のパーカーとあたためておいたコーデュロイのスカートと、ブーツを履いて出かけられた。
パーカーに合わせて、ポニーテールにして、クリアフレームの眼鏡をかけた。
昼の予定が済んだら、友達に会うので、友達が好きそうなメイク、カラコンを入れてピンクで目を縁どってまつ毛をしっかりあげて顔を作った。
今日は我ながらとっても可愛かった。
うれしかった。

・女の子に声をかけられる
そしたらなんと、人生で初めて女の子にナンパされた。
駅の雑踏の中で少し息を切らして追いかけてきたみたいに見えた。
私はイヤホンをしてたけど、何も聞いてなかったので、その小さな「あの!」が聞こえた。
細身で変わった意匠のブラウスをきたその子は本当に普通の感じに見えたし、
「すっごく素敵だなと思って」「もしよかったら連絡先教えて欲しいんですけど」と声をかけてくれた。うれしかった。
人生で初めて「ごめんなさい、結婚してるんです」と断った。(うれしー!結婚結婚!)
その子は、「急にすみません、ありがとうございます」といって会釈をして元来た道を戻って行った。
私は、嬉しい気持ちと、そういう一風変わった出会いを装った勧誘だったんじゃないかなと勘ぐってもいた。
私は機嫌がいいとすぐ知らない人と連絡先を交換してしまう。そのお陰でずっと参加費2500円の餃子パーティーだのゲームパーティだののお誘いLINEがき続けていた時期がある。
勘ぐりながら、クソマルチのせいでこの嬉しい気持ちがちょっとだけ疑いに染まるのムカつくなあとも思っていた。

・ちょっとお節介
友人と遊んだ帰り、遅くなりつつも某路線の終点から乗車した。
終点なのに降りずに寝こけているおじさんが居た。起こしてあげるか迷った。でも最近自分も終点から折り返してしまって、折り返し始めたところで起きたので、まあいいかと思ってやめた。
そしたらそのおじさんは、10駅も折り返してしまっていた。
おじさんが家族からの電話で起きて、寝ぼけた声で
「今、〇〇、〇〇だってえ、え、、」
「〇〇?△△行きに乗ってんじゃなかったの?」
と会話してるのが聞こえてきた。
私はこっそり、起こしてあげればよかったなあと思った。
私は自分がお節介しとけば相手が損しなかったのに、という状況がとっても苦手なのだ。
家族旅行の時も、旅先が寒いらしいのをリサーチして暖かい服を用意したけど、姉だけは真夏の服を持ってきてしまいとんでもなく寒そうにしていた。言ってあげればよかったと少し落ち込んだ。
恋人と映画に行く日も、恋人が眼鏡を忘れたのを、私が眼鏡持ってね!と言ってあげたら良かった、と酷く後悔した。
こんなことでちょっとしょんぼりするくらいなら、できるだけお節介しようと思った。お節介して迷惑がられてしょんぼりした方が、よっぽどマシだし、大抵はそこまで迷惑じゃない…と思う。
さじ加減が難しいけどお節介されたい人におすすめです。友達になりませんか?よろしくお願いします。

総じてちょっといい日だった。ちょっとと言うのがミソ。いい日過ぎると今度は事故に気をつけながら過ごす羽目になる。毎日ちょっといい日だったらいいなあ。落ち込んだら、この日記を読み返そう。

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