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きもの本棚⑪『安心の着物あわせ』着物の揃え方に、方針を立ててみた。

いろんな人の帯合わせのこだわりをもっと、知りたくなって、河村公美さんの『毎日、きもの』にあった「青山・八木」を取材した本を偶然に見つけた。店主の八木健司さん曰く、上質のものを選ぶことで“自分の価値観が定まり、指針となってくれる“のだそう。指針ってすごいなって思ったんだけど、辞書でひくと、まさにピッタリな単語。

他にも約10人の方の考えを知ることができ、そのストイックさにはクチがあんぐり。特に参考になったのはお茶をやっている方で、自宅でも、雨の日でも、夏でも「お稽古は、着物で」と決めているという。私の場合は「歌舞伎は、着物で」と決めておいたらいいのかしら? 本にはお稽古中の着姿だけでなく、小さな写真ではあるけれど、帯4枚・着物6枚のラインナップが添えられていて、統一感ハンパない。

そこで、自分自身の着物をあてはめて比較してみた。私の場合は水色が軸のようだ。色的に、はみ出している帯と着物を手放すと決意。おばあちゃん、ごめんなさい。

家から持ち出す前に、念のために石田節子さんの本を引っ張り出して、確認。

こちらの本はファッション雑誌でやっているような着回しの着物版を通年で見ることができる。袷と単衣と夏物で、着物の方は4・3・3の10枚。帯は(半幅帯をカットしたけど)6本。博多はマルチだね〜

小紋のピンクを軸にした組み合わせ

紬が多くて訪問着はナシなんだけど、帯も着物も、様々な種類(格)を網羅している。お出かけ先も書いてあった。私に晴れがましいことがあればいいんだけど、付け下げはいらないのかな。誰か表彰してくれないかな。などと、必要かどうか、着るチャンスがあるかをリトマス試験紙的に検討するにも良い。

いざ、風呂敷包みを抱えて、自宅から一番近くにあるバイセルへ!

で、帰ってきた。

個室で待っていると、店頭のお姉さんが本部とオンラインでやり取りして査定額を決めてくれる。少しは買い取りに慣れたつもりだったんだけど、金額を聞いて、しょんぼり。買って、手放すのはメンタル的にもよろしくない。絶対に手放さないものだけ、選ぶべき。誰のアドバイスよりも身に染みた。


着物初心者のみなさん、着物を買う時は…

・買ったら、証紙を紛失しない
・売る側に、気を持たせない
・買いたい品物を具体的に伝える

ですよ、頑張りましょう。呉服屋さんと、ウィン・ウィンのお付き合いができるといいな〜

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