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流行りの銘仙を着る?着ない?

先週の『東京キモノショー』に続き、お台場にあるビックサイトを会場にした『骨董グランデ』に立ち寄ってみた。

春秋、年二回開催の『骨董グランデ』は古伊万里よりも、西洋骨董を扱う店が多くて、古布の展示の他、アンティークキモノが二割弱。

陶器が買えずに、東京キモノショーで手に入れた帯と、良く似た色合いの組紐の羽織紐をお値段三百円で購入。

嬉しくって、世界文化社『きものサロン』編集の『きもののお手入れ&お直し決定版』に載っていた、帯締めの房のお手入れ方法に習って、薬缶の湯気にあてた房を、櫛で撫でつけて、はみ出した糸をチョキチョキしておいた。

少しだけど綺麗になって、ますます、嬉しい。

キモノのエリアは銘仙(めいせん)がお目当てのひとが多くて、木綿着物の私はジミ。同じ着物のはずなのに、銘仙を着るか着ないかで、国境を隔てる以上の、違う惑星から来たひとのよう。

私の住む星は『長唄』→『歌舞伎』→『花街』だったはずだがと、思い返すと、プロの皆さんは別として、私の住んでる星はちっちゃくて、ニッチな場所みたい。

それならと『銀太郎さんお頼み申す』が連載されている集英社の月刊『ココハナ』を買いに、着物の狭い歩幅でガシガシ歩いて、駅ビルの書店に駆け込んだ。

タイムリーというか、東村アキコさんの構成が上手くて、感激。

主人公のさとりちゃんが帯締めのコーディネートをダメ出しされつつ、陰ながら、活躍している。自分らしい着方のわからない私も、励まされたのだ。

さとりちゃんのような「押しかけ弟子」になる相手はいないけど、着こなしを真似したいひとならいる。

少数派、上等。そういうのが私らしい。

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