大人になる
大人になったなぁという瞬間が、ときどきある。
最近だと、(まだ30にもかかわらず)健康診断でバリウムを飲まされた時、これが大人か!と実感した。
そして今日は、帰省先である仙台から、そんな風に思うことがあったので記述したい。
今、両親が仙台に住んでいるので、わたしは盆と正月には仙台に帰ることになる。が、わたし自身が家族と仙台に住んでいた記憶はほぼ無い。ごく幼少期に一時期住んでいたようだけれど覚えてないし、両親はわたしが東京に出てから仙台へ転勤になった。わたしにとっては、浪人生時代に1年間仙台で寮生活したことが仙台の思い出のメインになっている。
当時、18歳とかそこらだったと思う。
中高を過ごした盛岡からしたらだいぶ都会で、駅の正面にあるロフトや、エスパル、パルコなんて誘惑もたくさんあった。鬱屈していたわりに楽しかったような気もする。
その当時にエスパル2とかいう建物がおそらく新しくできて、1人で行ってみたんだと思う。
当時18のわたしには、なかなか大人っぽすぎて、自分はちょっと場違いだな、なんて思ったことを覚えている。
それから月日は経ち、30歳になった。
今日久しぶりにエスパル2へ行ってみた。当時と入ってる店舗は異なるだろうけれどもあまり疎外感というか、場違いだという気持ちはなかった。ターゲット層に含まれるようになったらしい。
家族でアフタヌーンティーに入り、それぞれ好きな飲み物を注文する。
18歳でどこに行くにもどぎまぎしていた頃のことをふと思い出した。どこにいても、何をしてても孤独を感じていた自意識過剰なあの頃のこと。
大人になってややふてぶてしくなったのもあるかもしれない。
もっと大人になったら、百貨店の婦人服売り場もそわそわしなくなるのかな。
でもそのころには、ルミネとか、若者向けのお店に入りづらくなっちゃうのかな。
年齢が上がると嫌でも嗜好が変わっていくのは、面白くもあり、不思議なことで。変遷を楽しむのもまた、良い事なのかもしれないですね。
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