熱中症について

予防対策トーク まとめ

画像1

熱射病で1人の大切な命が失われてしまった日、
私たちは、あの公園のすぐ近くの室内で、
1学期終了後のスタッフ会議をしていた。

ここのところの異常な暑さ。
野外活動が柱の 私たち。
心配になった母たちのやりとりは数十通に及んだ。


私たちは、いつでも活動場所を変えられる自由を持っているし、決して闇雲に活動したりしない。


いつもフットワークを軽くすることを心掛けて、

救急対応は、常に最新の知識に上書きして、

判断に迷った時にすぐ相談できるように、
その道のプロフェッショナルとつながっている。


もしも、もしも、、と考えたら不安な気持ちに押しつぶされそうになるから、冷静に、現実に目を向けていこう。


ここにお母さんたちの 生きた情報のやりとりを整頓しておいて、必要な時に取り出せるように、まとめておきます。


〜母たちの知恵袋~

『冷やす程度では深部体温の冷却が間に合わないから、水風呂に入るほうがいい
って、救急隊も話してたよ』

『野外の場合はどうする?水風呂ないよね』

『一刻を争うから、近くの民家でも施設でも飛び込んで氷水をもらう?』

『凍らせたペットボトルを持って、溶けてたら浴びせてもいいよね』

『まず日影に移動させるか、屋根を作って日影を作る』

『意識があれば水分を飲ませる!意識がなければ水分は無理やり飲ませない。だったよね』

『飲み水を全身かけて、何かであおぐ』

『こどもの「気分が悪い」を聞き逃してはいけないね』


~でも、対策の前に、予防だよね~

『予防が大事って、この間の救急教習で言ってたよ』

『本人の朝食や水分の取りかた、睡眠状態はどうだったろうか。お休みの日は夜更かししていたり』

『普段ずっとエアコンの中にいて、急に外遊びはキビシイよね』

『野外保育の子は、春から徐々に暑さに慣らしてて、適応力が備わっているから! そこまで慎重になりすぎなくてもいい』

『首に濡れタオルもいいと思うんだけど、小さい子は難しいよね』

『何も言わなくても、水道で帽子を濡らしてる』

『熱中症気味のときは日陰で帽子を脱がせて、頭からの汗を放出させてあげるのも大事』

『あ、帽子脱がせるってあまり頭にない』

『うんうん、ぼうしを取るとスッとする。子どもって、すごく汗かくし』

『瞬間アイスノン、当番バックに入ってるよね』

『濡らして絞って振る、繰り返し使える冷感タオルあるよ。手ぬぐいでも、タオルでもいいと思う。みんなリュックにも、タオル入れてるよね』

『濡れて着替えるとか、寒い暑いにもタオルは活用できるから、毎回着替えセットに、一本タオル入れてる』

『当番バックに入ってても、さっと出せないこともある。
リュックなら子どもたちでも出せるから、元気な子が貸してあげる❗って持ってきてくれるよ』


~親子組への対応はどうする?~

『川に入ってると唇が紫になるくらい冷えてくるけど、水に入ってない子がいたら体温あがっちゃうかも?』

『水の温度も関係しそう。日なただとお湯になっちゃってるから、あんまり冷えないよね』

『普段冷房の中に慣れてる子は、体感温度も適応力も違うと思うから、お母さんたちに伝えたいね』


~ 現場を知る スタッフ間のやりとり ~


『濡れた帽子はかぶらない子が多いから水遊びしたあと帽子なしの子が多くなる』

『Aくんや、Fちゃんなど、遊びのリーダーになってる子が「お茶タイムしてきて」って声かけると、みんなで飲みに行くよ』

『こどもたち、バケツに足を入れて、足湯ならぬ、足水してるよねー』

『タライに凍らした2リットルペットボトルを入れておけば、しばらく冷たいかな』


。。。。。。。。。。


暑い→熱中症心配→部屋の中にいる→さらに適応できなくなる。

という循環にならないために、

地道に 無理なく 冷静に

予防を重ねていきたい。

~2018年8月19日てんとうむしブログ~


高熱を下げるために大事なこと

画像2

夏の発熱、しんどいし、長引くし、お母さんはとても心配です。

アイスノンをしたり、解熱剤を服用したり、

発熱している本人への対応に一生懸命。

でも、意外と盲点なのが お部屋の『湿度』


高熱を下げるためには、

『汗をかきやすい室温にして、

室内の湿度を保つ』ことが大事。


熱中症になる大きな原因の一つが

「汗がかけなくて、体内に熱がこもってしまうこと」

汗をかけていれば、
体は汗でクールダウンできます。

汗をかくためには、汗腺がたくさんあるといいけれど、

小さな子どもたちの汗腺は未成熟。

※汗腺は、3歳までに完成すると言われています。


エアコンを使ってお部屋の湿度を下げたら、

ずっと続いていた高熱がスッと引いた。

そんな場面を これまで何度もみてきました。


病院へ行って適切な診断を受けることももちろん大事だけれど、


まずは、自分の生活環境を冷静にチェックしてみること、
子どもの自然治癒力を信じることも、

大切。

~2018年8月6日てんとうむしブログ~


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?