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ゲームクリエイターになるには【ハックフォープレイ編】

ゲームをつくる魅力ってなんだろう

ぶっちゃけて言ってしまいますと、今回のテーマはChatGPTが出してくれたものです。
「プログラミング・スクールに適当なブログテーマは何か」。ChatGPTくんはゲームを題材にせよと教えてくれました。

ゲームをクリエイトしたいとき、ハックフォープレイはもっとも親しみやすいもののひとつと言えるでしょう。
ハックフォープレイのスペシャリストであり、ほぼ毎日ユーザがつくったゲームの実況動画を配信しているYouTuberでもある谷口諒先生に「ゲームをつくる」ことに関してうかがいました。

「ハックフォープレイでゲームをつくるとき、ゲーム世界は最初、草原に主人公のキャラクターがポツンといるだけの状態です。そこから自分なりの世界をつくっていくことになりますが、つくりたいものは人によってちがうんです。ストーリーを表現してみたい子もいれば、なにか自分の好きなゲームがあって、それをマネしてつくってみたいと思う子もいる。アニメやマンガのキャラクターを再現してみたい、例えばかめはめ波みたいな必殺技をゲームのキャラに出させたいという子もいます。それぞれが自分の好きな世界をつくっていきます」

そのとき、最終局面まで考えている……「このゲームはこういうふうになって、こうなって終わるんだ」という全体像は見えているものですか。

「頭の中に設計図みたいなものがあって、そこに向かってつくっている、という子は、全体から見るとそんなに多くはないと思います。いろいろやっていくうちに見えてくる、という子が多いんじゃないかな。当然のこと、これじゃないやと考えてイチからつくりなおす場合も多いでしょう」

「ハックフォープレイは、ユーザが自分で公開のタイミングを決定するんです。したがって、公開されているものは、ユーザがとりあえず『これで完成だ』と思ったものです。私はゲーム実況のためにその多くに目を通していますが、たとえ至っていなくても、『こういうふうにしたかったんだな』『こういうのがつくりたかったんだな』と見えるゲームが好きですね」

ゲームは誰かがつくっているんだ

「ハックフォープレイの特徴は、プログラミングでゲームを『つくる』ことのおもしろさを手軽に知ってもらえる所です。ふつうにゲームで遊んでいたら、それが誰かがつくったものだとはなかなか思えないですよね。ところが、いちど『つくる』体験をすると、そう考えるようになります。さらに、『遊ぶのもおもしろいけどつくるのもおもしろいな』『つくるって楽しい』と感じられるようになります」

それはすばらしいですね。

「ハックフォープレイのゲームは、JavaScriptで書かれています。そのコードは読むことができますし、自分なりに編集することもできるんです。たとえば「しょうにん(商人)」というキャラクターのプログラムには最初から彼女が持っている商品と、その値段が設定されています。そこに「りんごは5円」と設定されていれば、この値段を変えることも可能です。5円を10円に変えるにはどこを書き換えればいいか。さらに、商品をりんごではなくバナナにするためにはどうすればいいか。知らず知らずのうちに、ユーザは『コードを読む』『書き換える』、『書き換えるとそのとおりになる』という経験をすることになります」

「商人からりんごを買うか買わないかの選択肢も現れます。取引をしないなら「やめとく」と出るのですが、これはif文(条件分岐)です。ユーザは知らず知らずのうちに、プログラミングならではの思考方法に親しんでいるんです」

ハックフォープレイのコード

コードにひらがなが入ってるんですね。

「そうですね。親しみやすいポイントのひとつかなと思います。中には、キャラクターの挙動やゲーム内の演出をさらに自由にするために、JavaScriptを学んでくれる子もいるんですよ。ハックフォープレイのリファレンスにはないこと、こちらが設定したものではないものを作り出すためには、自分でコードを書くしかありません。そこまで至っている子は決して多くはありませんが、そこまで深掘りしてくれているのは、とてもうれしいことです」

全体を考えること

コードのパラメータをいじることでどうなるか知るというのはすばらしいことだと思いますし、貴重な体験だと思います。一方で、ゲームはそれだけで構成されているわけではないですよね。楽しいゲームをクリエイトするためには、ゲーム全体の世界観といいますか、全体を俯瞰して眺めるような視点がどうしても必要になってきます。

「ある程度ハックフォープレイでゲーム制作の経験を積んだ子は、そこは必然的に考えるようになります。ぼんやりとではありますが、頭の中に設計図みたいなものが描かれることになるんです。すると、完成させるためにどのようなキャラクターやルールが必要なのか、作業を小分けにして考えるようになっていきます」

「さらに、自作のゲームを公開すると、かならず『クリア率』が表示されます。そのゲームがどの程度遊ばれているかを示す指標です。ゲーム全体を考える程度に熟練した子ならば、クリア率はかならずチェックしていることでしょう。さらに、保護者の許可が必要になりますが、他人からのコメントをもらう事も可能です」

「その段階に至りますと、自分のつくったものがどのように見られているのかを意識するようになります。遊んだ人の感想でよくあるのが『○○のところが難しかった・わからなかった』というものです。思ったものを思ったようにつくっているわけですから、自分では○○は簡単に理解してもらえるものと思っていたわけです。ところが、そうではなかった。では、誰もが理解できるようにするにはどうしたらいいか。考えるようになります。自分のつくったものを客観的に眺める視点が生まれるんです。これは、ゲームのみならず何かをつくる際にはかならず必要になる視点です。これらの経験や学習は将来的に、ゲームクリエイターになりたい人にも、そうでない人にも役に立つはずです」


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