デザイナーにしてYouTuber! 谷口諒先生
ハックフォープレイが最初だった
谷口先生は、TENTOのデザイナーとして、ウェブページやnoizのデザインを手がけるかたわら、先生としてもかかわっています。
TENTOでお仕事をされる前のことを教えてください。
「もともとデザイナー志望でしたから、大学でその勉強をしていました。ウェブデザインばかりでなく、ピクトグラムとか広告とか、花器とか照明など立体物のデザインとか、さまざまなものを学びました。プログラミング教育に関係したのは、中学高校でいっしょだった友人がハックフォープレイというプロジェクトを立ち上げたからです。ハックフォープレイのチュートリアル用ゲームや、ゲームを作るエディタ画面は、僕がデザインしました」
「ハックフォープレイはゲームなんですが、ゲームのプログラムの一部をプレイヤーが書き換えなければクリアできません。また、一からプログラミングしてオリジナルのゲームを作ることもできます」
「はじめて他人にプログラミングを教える経験をしたのは、CoderDojo Kanazawaです。CoderDojoはふつうScratchなどを扱っていることが多いんですが、CoderDojo Kanazawaではほぼ全員がハックフォープレイをやっています。ちょっと特殊ですね(笑)」
「ハックフォープレイはもっと広まっていってほしいと思います。僕はYouTubeでハックフォープレイのゲーム実況をしているんですよ。子どもがつくったゲームをプレイして、その様子をあげています」
TENTOのデザイナーとして
「TENTOではデザイナーとして仕事をしていることが多いですね。現在のTENTOのウェブページは僕がデザインしました」
「noizのロゴや画面のデザインも担当しました。代表の竹林さんやプログラマーの方とも話し合いながら、デザインを決めています」
「デザイナーとして心がけているんですが、デザインは見た目がよくても、使う人が戸惑うようなものであってはならないと思っているんです。例えばウェブページでそう感じたら、みんなページ閉じちゃいますよね。とくに、noizは子どもが使うものですから、絶対にわかりにくいものであってはならない。アイコンの下に文字が入っているところとかは、僕の志向が取り入れられたものです」
TENTOの講師として
「TENTOにはそんなふうに、デザイナーとしてかかわることが多かったんですが、以前CoderDojoのメンターやワークショップの講師をやっていたこともあって、先生もするようになりました」
どんなことを気にかけていますか。
「子ども達のモチベーションを維持するにはどうしたらいいんだろう、とはよく考えますね」
「どんなものでもそうですが、『苦しい』とか『おもしろくない』と思ったら、続けてはくれないと思うんです。できれば『楽しい』と『やりがいがある』って感じてほしい。ただ、そこはこちらでコントロールするのは難しい部分なんですよね。僕がYouTuberやってるのも、いちばんの動機は『自分がつくったゲームを、やってくれる人がいる』と思ってもらうことです。それだけで、モチベーションを保ってくれる子がすごく多いから。TENTOの授業中も、生徒が作ったゲームは必ず遊びます」
「今、近日公開のおためしnoizのウェブページを制作中です(現在は公開中)。TENTOだけじゃなくて、いろんな人にnoizに興味をもってほしいと思っています。それは、自分の仕事に価値を感じるところでもあるんです。他と似たようなアプリのデザインをやっても、『これ、おれがやる意味あるのかな』って感じちゃうと思うんですよ。noizみたいな独自のコンセプトがあるプロジェクトに関われるのは、とてもありがたいことだと思っています」
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