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自分が正しいというのは一つの真理

今回は自信や自己肯定感についての話になります。

大昔、サウンドクリエイターを目指していた頃、自分はゲーム音楽にJ-POPのバンドサウンドを持ち込むんだ、と意気込んで、J-POPを熱心に聴いていた時期がありました。

特に影響を受けたのはザ・カスタネッツやディアマンテスです。それ以外にもSING LIKE TALKINGやL⇔R、GARNET CROW、THE BOOMなど、いろいろ聴いていました。

ディアマンテスやTHE BOOMは民族音楽系のバンドなので、RPGの音楽と近いところもあるかと思います。ザ・カスタネッツはけっこう個性派ですが、パッと聴きは日本のバンドサウンドらしい曲風です。音ゲーならJ-POPと親和性が多少あるかも知れませんが、日本のバンドサウンドっぽいゲーム音楽はあまり聴いたことがないので、これは新しいと思っていました。

しかし、某イベントでザ・カスタネッツのCDを持参して聴いてもらったときに、思ったより受けが良くなく、当時の自分は「こんなに全否定されるなんて」と極端に考えて落ち込んでしまったのでした。こう書くとザ・カスタネッツにもファンの方々にも失礼なのでフォローさせて頂きますが、ザ・カスタネッツの曲は本当に素晴らしいです。ザ・カスタネッツの推し曲である「夏の記憶」「時間」「ハック」は、ぜひご一聴頂けたら幸いです。

結局、ゲーム音楽にJ-POPの曲風を持ち込もうとしていた自分が間違っていたのではなく、自信や自己肯定感の問題だったのだと今は思います。

今思えば、毅然と「いやいや、ザ・カスタネッツは素晴らしいですよ」と言えれば良かったなと思います。今の自分にもそんなことを言える度胸はありませんが、当時よりは多少毅然としていられるかなと思います。

自信や自己肯定感とは何か。どちらも別物だと思いますが、連動しているところもあるかと思います。

脳内に自信や自己肯定感というパラメータや物質があるわけではなく、心の中の曖昧模糊としたものに自分で名前を付けているに過ぎないと思うので、その定義づけは人によって違うと思います。

自信があるというと堂々としている印象ですが、自分が考える自信というのはちょっと違います。漫画の持ち込みで、自分は視線をそらしてしまったり、毅然と物が言えなかったりということが最近増えてきてしまっているのですが、そういう格好悪い振る舞いをしても、家に帰ればわりと平然としていられて、夜も眠れる。これが自分が考える自信です。自信の定義づけは人それぞれだと思うので、これとは違う形の自信もあると思います。

また、自己肯定感というのは、無理してこさえた自分ではなく、自然体の自分を出して、それを受け入れてもらったり、自分で受け入れたりすることで得られるものだと思います。ここまではよくある定義かなと思いますが、自分オリジナルの考え方かなと思うのは、あまり正直に物を言わなくても良いと思うことです。恥ずかしいことは言いませんし、言いにくいことは言いません。そういう自分も含めて素直に受け入れることで、今までの自分は自己肯定感がかなり低かったんだと認識し、自己肯定感ってこういう感覚なんだとも気づきました。

正しさなんて相対的なもので、自分は正しいと思っていても、ある人からは正しくなかったりします。どちらが正しいとは一概に言い切れないところもあります。それなら、「自分が正しいんだ」と思うことが一つの真理ではないかと思います。最初の話に戻すと、自信を持って、ゲーム音楽にJ-POPのバンドサウンドの要素を持ち込めば良いのです。

自分の武器なんて、必ずしもコミュ力が高いとか空気を読むのが上手ということではなかったりします。例えば、自分は「石橋を叩き過ぎて壊してしまうタイプ」と言われたりしましたが、今はその慎重さを武器にしています。これを応用すれば、ネガティブ思考とか引っ込み思案、喧嘩っ早さなど、一見コンプレックスに成り得る性格も逆手に取って武器にできるわけです。

自分なんかが自分の考えを発信できる日が来るとは思ってませんでした。自分なんて薄っぺらだと思っていましたから。しかし、自信を身に付けてきて、そんなに薄っぺらじゃないんじゃないかと思ってきました。不思議なものです。人間的に深みがあるから優れているというのではなく、自分が正しいと思うことが真理なのだと今は思います。調子に乗っても良いのです。

こういう話をすると、今現在の私がまるで自信過剰のように思われてしまう可能性があるので、正確に伝えないとなぁと思うんですが、あくまでも以前の自分と比べて自信や自己肯定感は身に付いてきたと思います。しかし、わけもなく世間に対して引け目に感じるところはあるので、自信がない側面もまだ色濃く残っているなとは思います。

以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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