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40代漫画家志望に少年漫画は難しい

ここ最近で、3つの大きな妥協をしました。

① ゲーム音楽という題材からいったん離れる

くれぐれも念を押させて頂きますが、ゲーム音楽そのものは大好きで、本当に素晴らしいです。

しかし、漫画では音を鳴らせないため、音楽ネタは漫画との相性が良くないということは最初からご指摘いただいていました。また、既存の曲だと版権が絡むので、オリジナルの曲の話にする必要がありました。

自分の一番の課題は画力なので、仮にものすごい画力を持っていれば、もしかすると今頃通っていたかも知れません。アフタヌーンさんへの持ち込みで雑誌を読ませて頂いた際に、たまたま「カタカターンッ」という昔のFM音源のサウンドドライバの話の読み切り作品が掲載されていました。「ゲーム音楽は題材としては本当にありだと思う」とも言われたので、題材より、私自身の能力不足が最大の要因かと思います。

何度か言及しておりますが、本当に自分の取柄は作曲の知識しかないのか?と再検討し、だいぶ残念な人生を送っているし、シュールなギャグセンスがあるんだから、そちらを素材にしたほうが武器になるのでは?RPGでいう武闘家が素手の方が強い状態になるのでは?と考えたのが現在地点です。

② 新人賞に投稿するのをいったんやめる

5月に持ち込み先の相談をさせて頂き、名刺を頂いた媒体からの要求を踏まえて絵柄を変えたりもしているので、仮に他社で受賞してしまうと心証が悪くなる恐れがある、とのアドバイスを頂いたので、前作から新人賞への投稿をいったんやめました。

40代だと青年誌でもギリギリのラインで、持ち込みした方が良いという情報もあり、今は持ち込みのみにしております。投稿したければいつでも投稿できるので。

〆切がないと3か月に1作ペースを守れないのではという懸念もありますが、これについては何とか自己管理でやれるかなと思っています。〆切がなければ、クオリティ向上のために多少月日を伸ばしたりもできますし。

③ 青年誌をメインに切り替える

なぜ少年誌をメインにしていたかというと、1周目の持ち込みで「青年誌はベテランの作家さんが多いので、新人さんは少年誌の方が良いですよ」と教えてもらったから、というのが一番大きいです。また、シリアスな青年漫画をあまり読まないので、全年齢の方に憧れていたのもあります。

しかし、前々作の持ち込みで「40代だと少年誌は不可能とは言わないがかなり限られる」ということを教えてもらい、青年誌やウェブ媒体をメインに切り替えることにしました。

作品づくりにおいても正解がない上に、どうすればデビューできるかについても情報が錯綜しまくる世界で、編集者さんも断定した言い方をしていませんし、自分も40代は青年誌じゃないとデビューできないとは思いません。

ただ、年代が上になってくると、どうやら「少年誌は無理ではないがかなり難しく、青年誌やウェブ媒体なら可能性が少しはある」というのが現実のようです。

なぜかというと、

① 少年誌だと若い作家さんとも競争しなければならない
② 40代だと若い作家さんには描けない人間模様を描くことができるが、そうなると青年誌向けの内容になる

というのが自分の仕入れた情報です。また、40代だと10〜20代に刺さる作品を描くのが難しいのでは、というネット情報もありました。

とはいえ、少年誌も持ち込み自体は歓迎してくださっているようなので、アドバイスを頂くために続けます。そこで知り合った編集者さんとの人脈もありますし、決して可能性がないわけではありません。

これらの3点の大きな妥協をしました。どれも元に戻すことは可能なので、妥協という書き方をしています。

さらに、漫画家になる道を諦める余地を一度自分に与えたりもしてみたんですが、これでは板挟みの心境になり、かえってメンタル的によろしくないと気づきました。

また、私の持ち込みレポやnoteの記事などを作家さんたちに読んで頂けていることを知り、とても元気が出ました。もうちょっと頑張ろうと思います。ありがとうございます。

今は7作目の構想を練っています。そろそろネームを切ると思います。下は、主人公とヒロインのキャラデザです。

主人公・心田優太(こころだ ゆうた)


ヒロイン・生野希美(いくの のぞみ)

あまり詳細に書くと内容を変えづらくなるので、端的に説明しますが、生きていることは楽しいことを自殺志願者に教え、自殺をゼロにするというシュールなラブコメにする予定です。

自分は「死にてぇ」という言葉は常々脳裏を駆け巡っていますが、自殺未遂はしたことがなく、自殺に関してはあまりリアリティを出せないと思います。しかし、自分のような厭世的な生き様であればかなりの解像度で描けると思われ、同じような心境の方々に向けて描こうと思っています。

毎回「これはすごいことになるぞ」と皮算用しており、今回も少なくとも前回よりも良いものが描けると思います。「これは面白いんだ!」と思って描くのが描き切るコツだと思うので、前作と同じ失敗をしないよう配慮はしつつ、最後まで楽しく描こうと思います。

以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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