見出し画像

夕餉

ご飯に味噌汁
アジフライ
あなたの好きだった
アジフライ

54歳で永遠に
味わうこともなくなって

代わりに私が食べてあげる
あなたの好きな
アジフライ

あなたの遺影に置いても
あなたは食べてくれないけど
美味しいとほころぶ
わたしの顔 どうかしら

美味しさが
あなたに伝わるかしら
天の上への
わたしの 贈り物

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?