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モーニングピクニック

「ぐっ、もーにん!ぐっ、もーにん!ぐっ、もーにん!ぐーも、もーにん!もーにんさんってどなたさん?」
さあ、ぐーちゃんのご機嫌な、
でたらめソングで始まりましたが、
今日は日曜日なので、飼い主、ママと、早起きして、
早朝の、いぬうた市の公園にやって来ました。
それもただやって来たのではなく、
ママは更にみんなより早起きして、
サンドウィッチなどを手作りして、
公園のベンチで朝ご飯を食べよう。
ということになったのです。
「わーい!モーニングピクニックっていうこだね。僕、嬉しいなあ!」
「それはナイスなアイデアね。きっとママが考えたんだだわ。ぐーも楽しみー」
と、きゅん君も、ぐーちゃんも大喜びで大張り切りです。
この日は朝から大変天気がよく、
今の時期は風がとても心地よいので、
外でご飯を食べるには、絶好の日和です。
きゅん君も、ぐーちゃんも、今朝はここで、朝ご飯で、
ママがフードといつものお皿を持ってきてくれました。
大きな木の下で、土の上に直接置かれた、
お皿から、ふたり並んで食べますが、
食べる動作に勢いがある、ふたりは、
どうしても、お皿を口で押してしまい、
お皿がどんどん前に逃げて行きます。
なので、ふたりも自然とどんどん前に進んで、
気がつけば、ふたり、障害物競走をしてました。
「このお皿追い駆けっこ競争は、ぐーの勝ちー!」
「別にぐーとは勝負してないから」
お皿が空っぽになった頃には、
ロングリードでつながれていた、きゅん君と、ぐーちゃんは、
かなり遠方まで行っていて、わずかですが、
ぐーちゃんの方が前に出ていました。
振り向くと、ママがベンチで、ふたりに手を振っています。
「じゃあ、きゅん、今度はママのとこまで競争ね!」
「望むところだ!次は負けないぞー!」
と、改めて、駆けっこで勝負をしたり、
ちょっと疲れて水を飲んで、ストレッチしていたら、
急に、ふたりスイッチが入ってバトルをして、
また水を飲んで、ふと、キンモクセイの香りがしたので、
場所をたどっていたら、クモの巣に引っかかったり、
それ以外にも、花を見たり、
蝶々を追いかけたり、深呼吸したりして、
「これからは毎週、日曜日はモーニングピクニックしたいね」
と、きゅん君が言うと、
「そうしましょう!そうしましょう!日曜の朝は、もーにんさんとピクニック!」
また、ぐーちゃんがでたらめソングをご機嫌に歌って、
穏やかな秋の日曜の午前中は、こうして過ぎていきました。

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