なぜトランプが大統領になって、円安になったのか?

結論から言いましょう。

米国のインフレ期待が下がったからです。

「何言ってるんだ!?トランプは緩和的な政策を打ち出すと言っているんだから、インフレ期待は上昇するだろ?」

と、言いたくなる気持ちは良く分かりますが、ちょっと冷静になって考えてみましょう。


これまで、為替の説明をテレビで見てきましたが、なんだかいまいち

しっくりくるものがありませんでした。


私自身、トランプが勝てば円高を予測していたので、

納得できていなかったのですが、今日やっとすっきりしました。


多くの人が見逃しているインフレ期待の要因の1つに答えがありました。

それは、「リスクプレミアム」です。

為替というのは、基本的には他国とのインフレ期待の差で動きます。


【インフレ期待=(潜在成長率+予想インフレ率+リスクプレミアム)-名目金利】


そして、円安ドル高になるためには、

日本のインフレ期待>米国のインフレ期待

となることが大事です。


日本のインフレ期待については、マイナス金利の深堀はうまく機能せず、0金利という制約の下、緩和策が尽きてしまい、インフレ期待を伸ばすのは難しかったのです。


では、なぜ円安になったのか?

それは、米国のインフレ期待が下がったからです。

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