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「ザ・フィンランドデザイン展」(Bunkamura ザ・ミュージアム)

12/15(水)に「ザ・フィンランドデザイン展」(Bunkamura ザ・ミュージアム)に行って来ました。

フィンランドをデザイン史から外観した展覧会。
フィンランドのデザインが、国の主要産業になっていく過程をプロダクトデザインや絵画などの展示を通じて紹介しています。
1930年代、ロシアから独立した後、フィンランドは、モダニズムデザインの思想を反映させて、様々な才能を輩出していく過程がよくわかる展示でした。

モダンだけど可愛い…
日本の美的感覚にも通じる余白を生かした美しさ…
今、日本で発売されている成人女性向けのファンシーな雑貨とかって、ここら辺のデザインからもろに影響受けているなあとか…

展示を見ていて感じたのは、色彩や線が、人の心に与える力を信じている。
人間味のある温かいデザインながら、乾いた魅力、乾いたデザイン感覚のようなものを感じました。
そのことが、フィンランドのデザインをより現代的に見せているように感じました。
丁寧に作品を観ていると、硬くなった心が解きほぐされるような感覚になりました。

あと、個人的には実家で古くから使っていたガラスのコップが、フィンランドのデザイナーの手によるものだったことがわかったりしたのも、ちょっとびっくりしました。
もう、フィンランドデザインは日本社会の中でも自然に溶け込んでいるんでしょうね。

ここのところ日本の民藝や、古いアンティークなどを観ていたせいもあって、日本との造形感覚や食器などに関する感覚の共通点と違いなども感じられたりしました。

展示の最後に、ムーミンの作者でもあるトーベ・ヤンソンに関する展示などもあったりしました。

しかし、スウェーデンは音楽が国の主要な輸出産業になっていたりして、北欧の国々の文化的な産業についてどう言うことなのかとか、気になったりしました。


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