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『想い出づくり。』(ドラマシリーズ 8〜10話)

※話数違いで、内容は違うものとなっています。
(作品内容は、前回と同じものとなっています。)

視聴環境:U-NEXT

【内容】
1980年代初頭の東京を舞台に、詐欺師に騙されることで知り合った3人の23歳の未婚女性達を描いたドラマ。

脚本:山田太一

出演者:森昌子・田中裕子・古手川祐子・柴田恭兵

※ネタバレします。


【感想】
主要3人の女性たちが関係を持ったり持つことになる男性が、騙しうちのような不倫関係、レイプにストーカーとなかなかな感じだなあと…
しかも、その内の2つは女性側が好きになってしまうもいう、今この展開にしたら大問題になるなあと…

というものの…
山田太一脚本のドラマは、自分にとって人生のお薬みたいなものかなあと思います。
今のコンプライアンス重視の創作物では語りにくいことなどを、凄くわかりやすい熟考した形で提示してくれていて、観ていて納得感があると言いますか…
ただ、現実への鋭過ぎる視線や見方を、淡々と提示され続けているようで、自分には精神的な負荷が強い過ぎて、一気には観れないなあと…
少量なら効きますが、一気に沢山摂取するものでも、するべきものでもないような気がしまず。
それは脚本家自身も、時間や労力を掛け、熟成させたものだから、観る人間も同じように咀嚼しないと、消化不良を起こしてしまうのではないでしょうか。
山田太一作品は、配信サービスでも幾つかあるようなので、これからじっくり時間を掛けて付き合っていきたいなあと思っています。

と同時に、ドラマなどの創作の世界の優れた到達点なのだと思いましたが、もう一面として創作物はままならない現実を忘れさせてくれるものでもあるということも、改めて思い起こさせてくれる作品でもありました。


この作品を観ていると、とにかく色んな想いや感情が溢れてくる感じがあります。
自分はこんなことを考えたり、思っていたりしたのだとか…
自分の子供時代の記憶とか…

具体的には、古手川祐子と柴田恭兵の言い争いのシーンなどを観ていると、子供の頃に実家の向かいのアパートから聞こえてきた男女の言い争いとかが、ふと思い出されたりしました。

https://www.tbs.co.jp/tbs-ch/item/d0021/

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