「クリード チャンプを継ぐ男」(実写映画)
「クリード チャンプを継ぐ男」
視聴環境:ネット配信
【ストーリー】
ロッキーシリーズの続編シリーズ。
映画「ロッキー」のロッキーの好敵手アポロンが作った愛人の子である主人公が、ロッキーをトレーナー、セコンドに迎え、世界戦へと挑んで行く。
【感想】
愛人の子として孤児院に入れられていた主人公。彼が、アポロンの妻に引き取られ、恵まれた裕福な生活や、ホワイトカラーの高収入の仕事についている。
しかし、それに飽き足らず、ボクシングチャンピオンを目指すため、仕事を辞め単身、ロッキーの住むフィラデルフィアへと訪れる。
まさに、神話的の構造の物語
捨てられた王子が、その存在を認められるも、自らの正当性を証明するために、冒険の旅へ出る。
そして、大いなる勝利を勝ち取り、その正当性を証明する。(今回、勝利はしていませんが…)
インド映画で日本でも大ヒットした「バーフバリ」も神話の構造を上手く利用した映画でしたが、これは現代アメリカを舞台とした新たな神話的な構造を目指した物語だと感じました。
「ロッキー」の構造や舞台装置、エピソードを下敷きにしながらも、神話的な構造を取り込むことで、物語としてより強固なものとなっている…
ちょっと教科書的な固い分析になってしまぃしたが…
キャラクターの配置や脚本、設定など、どれも良く出来ていると感じました。
ボクシングの試合のシーンも秀逸で、初めてきちんと試合を写す試合では、2ラウンドの試合をワンカットで一気に撮って、ボクサーの孤独を表現。
最後の世界戦は、細かくカット割をして、様々な人間の表情を拾っていく。そうすることでみんなのための試合ということを表現していました。
主演のマイケル・B・ジョーダンも、育ちのいいハンサムな青年で尚且つあのアポロンの息子であるということを感じさせる魅力ある役者で、身体しっかり作って、もの凄くいい動きしていました。
あと、ロッキーのテーマ曲もワンポイントで、ちらっとしか使わない。
センスが良い使い方されていて、本当に良いなあと感じたりしました。
公開当時映画館で1回観て、久しぶりに試聴したのですが、やっばり良い映画だなあと感じました。
何より観て元気になれる映画でした。
https://movies.yahoo.co.jp/movie/354167/
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