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「ボテロ展」(渋谷Bunkamura)

各人物全てをふっくらとした容姿に描くという不思議な作風の画家の回顧展。
コロンビアの国民的な画家で、なおかつ世界的に著名な画家だそうです。

夕方5時過ぎに行ったのですが、それなりに人が入っていました。
あと、5時過ぎだと写真撮り放題とのことで写真も結構撮って来ました。
この画家さん、最近までしらなかったのですが、ユーモアの空気に包まれたその作風は観ていて穏やかな気持ちになりました。
一見アウトサイダーアート的なテイストで、大らかに描かれているようで、実はかなり緻密に計算されているなあと…
あと、チラシなどの印象と違って、一点一点がかなりデカかったでふ。
これだけデカいのに、しっかりと絵をコントロールして描いていました。
手数入れてないのに、物凄く情報量を感じる絵
色面の配置や描写の按配などよく考えられている
本当に絵のラフな魅力を残したまま、魅力的に仕上げていました。きっちり決めるところ決まるように、しめる所はしまる用に、手を入れている。
意図的に、手足を小さく描き、目も離れて小さく描いて、このなんとも言えない緩やかな温かみのあるテイストを出していました。
ガチで描けてセンスのある人間が、アウトサイダーアート的な魅力を追求して、それに固執するわけでも独自の作風にしたのだと思ったりしました。

晩年になるにつれて、この作風で描くのにも習熟して、色々と描写の仕方も巧みになっているように感じました。
やはり実際の絵を観てみると、そこら辺の所がよくわかりますね。


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