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推しぬい作った話

この2ヶ月半ほど並木芽衣子のぬいぐるみをつくっていました。誕生日絵も描かずに何をしているのか
いろんな経緯を話す前にまずは完成品を見ていただきましょう。

虚空を見つめる芽衣子ぬい

初めて作ったのでつたないところは山ほどあるけど初めて作ったのでめちゃくちゃかわいい!!!!!
10センチぬいに髪・顔・服・その他小物を足したものです。衣装は初期のN(R)特訓前で着ている私服を参考に適当なアレンジを加えています。ちっちゃいからね。

参考:デレステのR立ち絵
参考:デレステのRぷちデレラ

裁縫は小学生ぶりなのもあっていろんなところで敗北しました。今回はそれを記録して次回に繋げようという思惑です。ちなみに作業中に写真を撮るという発想があんまりなかったのでほとんどパーツを作った後の写真しかありません。しかも人生をTwitter(X)に接続しているのでほとんどアップ済みの画像です。
似たような写真が続きますが頑張って差を見つけてください。

つくったきっかけ

アイドルマスターシンデレラガールズスターライトステージには「ぬいぐるみ」というルームアイテムが各アイドル分存在しています。
あちらの世界ではファンが連れ歩いているらしい!うらやましい!
という気持ちをもったまま参加した並木芽衣子お誕生日会、の帰りに寄ったハンズでたまたま推しぬい特集を開催していたので勢いに任せそのまま作ることにしました。

初回はとりあえず一番小さかった10センチの素体、髪用の生地、顔用のワッペン、あとアイロンでくっつけるシートみたいなのを買いました。さらに髪を作る用の教本的なものも購入。
これでとりあえず本体は完成できると思っていた……

1.髪

並木芽衣子には公式のリアルぬいが存在していません。初めてのことなので、まずはウェーブヘアの作り方やデフォルメの仕方を検索することにしました(本の型紙にちょうどいい形がなかった)
これが間違っていた。いや結果的にはできたからいいんですが、検索したところ本に載っている作り方とは違うやり方があり、なんかころころしてめちゃくちゃかわいかった。のでやった。

完成。もう気配がある(気がする)

たぶん素直に本のやり方で作る3倍ぐらい時間かかりました。最終ひっくり返すから細かくなりすぎないようにと言われていたのに細かさレベルがよくわからず結局埋もれたディテールがあったりした。
あと髪が想定より長いのですが、ここから短くする方法がわからないので諦めました。縫いしろの想定が甘いからだと思います。このあたりで自分が「同じ幅を保って進める」が極端に苦手であることに気づきました。
服とか作ったあとにしたほうが習熟の面では良かったかとも思うのですが、まあ縫い目は見えないしいいか。ぬいぐるみは信じる者にその姿をあらわします。

2.顔

前述の通りワッペンを購入していたのでそれを塗ったり少々加工して接着、完成……の予定でした。が、ここで購入したワッペンをその日のうちに落としてきたらしいことが判明。油断大敵、家に着くまでが旅行ですね。
まつ毛に流用するつもりで買った口しか手元に残っておらず計画が早くも頓挫。全然買い直してもいいんですがなんだか悔しいので色々調べたところ、刺繍ができればワッペン的な物を作れるらしい。
なら作ろうじゃん、最強の顔を。
というわけで枠と布地の刺繍セットみたいなやつと糸を追加購入。タブレットでそれらしい図案を描き、勝手に消えるというチャコペンでズレと格闘しながら布に転写。この前にまず大きさの検討をしておくべきでしたが、拡大縮小で一応なんとかなったので解説動画を色々見ながら刺繍開始。
大部分の工程が終わってからわかったのですが、この時点で布地に接着芯というのを足したほうがよかったらしい。

途中
完成。想定より圧が強め(たぶん厚みのせい)

作ってる途中ではわからなかったですが、もっとシンプルな目にしたほうがよかったかもしれない。手元にあるもう一人の担当のぬいぐるみは今回のものよりだいぶ大きいんですけど、それでも目は結構楕円だけとかなんですよね……
まあでもこれはこれでキラキラでかわいいからいいです。見慣れるともっとかわいいよ。貼り付けは布用ボンドにしました。とれない。

3.小物1

本来なら次は服の予定でしたが、髪の毛の浮きや顔の圧の強さが気になったので急遽帽子を作ることにしました。今回作る芽衣子ちゃんはカンカン帽をかぶっています。できれば再現したい!でもカンカン帽なんて個人の初心者が作れるもんなの?
色々調べたところ、それっぽいもので編む他に麻紐をぐるぐる巻いてボンドで固めればできるよ!という説があったのでこちらを採用。100均で適当な麻紐を購入し、さっそくぐるぐる巻きます。

形が完成した時の写真

手際が悪いのも手伝ってかものすごく時間かかった。仕事終わりに1日2〜3時間くらい作業して数日かかった。おそらくサイズの割に購入した麻紐が細すぎたのだと思います。あとぐるぐる巻いて作るレシピはドール用やミニハットが多かったのでそもそも想定サイズより大きかったのかも。
でも努力のかいあって立派なカンカン帽になりました!結果オーライ!
賢明なみなさんはそろそろお気づきかと思いますがこの記事は全部結果オーライでできています。

4.服1

いよいよ服!
まずは上のチュニック的なやつを作りました。ぶっちゃけどうなってるのかよくわからない部分が多すぎるのですが、とりあえず無理なくぬいぐるみに着せられる&正面から見た時イラストに近くなる形ということでエプロン的なものを想定して型紙を作成。
胸元にギャザー?があるようですが、10センチぬいの胸元にギャザー寄せるのはちょっと技術的に無理があったので諦めました。あと肩ひもを縫うのが大変そうだったのでサテンリボンをくっつけていますが、思ったより太かったので後で細いリボンに差し替えました。布にした方が絶対楽だったな…
縫い目の粗さが結構わかるところに出ちゃったりとかいろいろありましたが、まあ服としての体裁は保てているといえましょう。

服の途中経過(リボンが太かったころのもの)
帽子にもリボンが巻かれました

顔をやってみて意外といけるな!と無敵の気分だったので服の花柄も刺繡にしました(実物はプリントだと思います)。刺繍自体はそんなに難しくなかったのですが、時間がかかりすぎてチャコペンが消えてしまう(3回書き直した)など計画性のなさが露呈しました。みんなは気を付けよう。

布類は100均で探したやつが大半です。
チュニック用には黄色いガーゼみたいな布を買いましたが、すごく薄くて透けそうだったので接着シートで二重にしたらめちゃバリバリになってビビりました。買った接着シートは両面で接着するものだったんだけど、片面だけで済ませてもよかったんだろうか
接着の際にはシートの表裏をしっかり確認したうえで間違えてアイロンをペタペタにするなどしました。みんなは気を付けよう。

刺繍の位置と端の折り返しのことをあまり考えていなかったので丈が当初の予定より長くなっており、このへんでようやく「これはズボンを作っても見えないのでは……?」と思い始めました。おそめ。
チュニックを作り直すのは刺繍もあって面倒なため、ズボンを長く作る→靴を履かせる、で身長をごまかすことにしました。

完成(リボン差替後)
ワンピースに見える

5.服2

上ができたのでズボンだ!
前述のとおり長めに作る作戦です。どれぐらい長く作るとかは考えてなかったので勘で決めました。こういうところがダメなんだと思うけどロールアップで履いてるから調整が効きます、よかったね。参考立ち絵では見えませんが、芽衣子ちゃんが履いているのはダメージジーンズなのでダメージ風刺繍を追加…したけどサイズ調節が下手なので片足だけ。
ズボンの縫い方がマジで全く分からなかったのでここは動画と他サイトをものすごく参考にして型紙を作りました。
この経験はあとで足を作る時に役立ったような気がします。

布は上に引き続き100均でデニム風のカットクロスが売ってたのでそれを使っています。切った端から青と白の糸がこれでもかとほつれてきたので、このあたりで重い腰を上げてほつれ止め液を買いました(ここまでは布用ボンドですべてをまかなっていた)
チュニックにならって接着シートで2枚重ねたら両方とも表になったのでロールアップ感は消えました。愚か。
まあでも布のおかげでデニム感はすごくあるのでよしとします。

(単体写真がありませんでした)

6.小物2

帽子と靴以外のアクセサリーは作らないつもりだったのですが、元の素体がお顔大きめであごが分かりやすいこともあり、首元に何か欲しくなったので急遽ネックレスを作ることにしました。
100均には近いものが見当たらなかったのでビーズ屋さん(?)で練りターコイズのブレスレットと赤いビーズを購入し、適当な糸に通していい感じに結んで、前後に動きまくるので肩に縫い留めて完成。ボディ以外では一番高級な部分かもしれません。

ネックレスができるとブレスレット(?)も欲しくなってきました。とはいえ材質も謎、しかも2色となると作り方も限られ……
布を適当に貼って作ろうかとも考えたのですが、いろいろ検索しているうちに手持ちの刺繍糸でできそうなミサンガに行き当たったので採用。幼少期にも作ったことがないのでマジのマジで初チャレンジです。横巻き結び?とかいうので作りました。1本目は永遠に終わらない覚悟をしましたが2本目は3日程度で終了。適当なところで切って輪っか状に接着し、すっぽ抜けるので腕に縫い付けました。
ミサンガは刺繍と違って外での移動時間にできるのがよかったです。

ブレスレットが片方できたところ

あと具体的なタイミングは忘却しましたが、ここまでのどこかでお化粧を施しました。手持ちの使ってないチークとかアイライナーを使ったと思いますが、髪を被せていると頬に塗ったやつ以外は見えないので私が満足する効果だけありました。聞くところによれば人間用のお化粧はあんまりお肌によくないという説があるみたいですね。今回はかわいいのでOKとします

7.靴(+足)

参考立ち絵では見えませんが、ぷちデレラの芽衣子ちゃんは茶色のサンダルらしきものを履いているのでそれも作ります。サンダル!!???サンダルって素足の部分がありますよね…?と作り方をいろいろ調べてみたところ、素足付きのサンダルパーツを足に履かせる感じで作ってる人が多いようでした。
やってやろうじゃねえの。

といってもぬいぐるみ素体の状態で購入したので余りの布などはありません。一応購入品と同じ素材の布は売っていましたが、型紙もないのに足先だけのために布を購入するのもな…などとしばし考えた結果、ぬいパタという型紙が印刷されてる布を購入し、パターンのない余りの部分を足に回すことにしました。
自動的に2体目を作ることが決まってしまった。次は16センチ版を作ります……。

当初の想定では

  1. 直角靴下と同じ形で足部分を作る

  2. 革で筒状の足首を作り、1で作った足に装着

  3. サンダルを履かせてズボンにドッキング

の予定でしたが、実際作ってみたら足首が長すぎたりなんだりかんだりあって結局1の足を直接ズボンに接続しました。革の足首、作るのに結構な時間と労力を費やしたんだけどな…まあでも作ったものをためらいなく切り捨てる度胸こそがいつでも前に進む力になります。おかげで結構かわいいバランスになりました。
サンダル本体は家にあった革の端切れをいい感じに切ってボンドで接着して完成。ディテールとか一切わからなかったのでスリッパみたいな出来上がりになりましたが、小さいのでこれでいいでしょう。

ズボンと接着した後の写真しかない

運搬中にすぽすぽ抜けると困るので、足裏-サンダルと足首-ズボンをそれぞれボンドで接着しています。もう脱げないね…

できあがり

完成!

作ってみた感想:
公式に売ってるなら買った方が絶対に楽だ!!!!!

でも頑張って作った補正があるので世界一可愛く見える、それはそれとして公式に出たらそれも迎える
将来的には連れ歩きたいのでなんかそういうバッグを検討中です

チュニックを作ったあたりまでは一応頑張れば着せ替えできる想定だったのですが、途中(ネックレスらへん)からもうずっとこの服でいいかなの気持ちになっていることがうかがえます。実際着せ替え出来るゲームでも途中から固定の服になっちゃうタイプなので、がっつり着せ替え用のぬいを作ることでもなければこのままになることでしょう。

今回ぬいぐるみや服を作るためにいろんなお店の手芸コーナーを回ったりして、あっこの布あの衣装にできそう!とか、この色あるならあれも…とか、技術系動画も見ながらこれできたらあのパーツ作れるな…とか、結構やりたいことがいろいろ出てきたりしておもしろかったのでまた作りたいですね。狐とかも…

手芸ってなんかやってた時期がある割にはあんまうまくなってないしな~向いてないんじゃないかな~と思ってたんですが、いや多分向いてはないんですけど、開始レベルが低い分ちょっとのことでめきめきレベルアップした気がして楽しかったです。あと面倒な部分考えてるときも「でもこれを乗り越えたら芽衣子ちゃんの一部になるわけだしな」って励みになったりとか、材質や構造について頭をひねるのも結局推しのこと考えてるわけだから行き詰まりにくいなと思いました。
いやわからん初心者だからまだ悩むのも楽しいのかもしれん

結構絵と一緒だなって思ったので交互に息抜きとして趣味に持っておくのはよいな~という気持ちになりました。
こんなにまとめてやるかはともかく、一回作ったらもっとうまくやれることも多いはずなので細々作っていきたいです。ぬいパタもあるしな……

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