適切な怒り方、とは。

怒りに心が支配される。1ターン休み。


怒ることが苦手だ。


そもそも、『怒り』という感情の取り扱い方がめっぽう不得意である。

他の感情の取り扱いが得意なわけではない。でも少なくとも希死念慮の扱いはちょっとはなんとかできるようになった。基本的なものでは、喜びの表現を素直に出すのは好きだし、悲しみもそんなに無理に耐えることなく零せる。
(考えていることが)わかりやすい、という評価をもらったのは、素直に喜ぶべきかどうなのか、わからないけれど……まあ他者の評価での僕はそういうことなんだろう。複雑ゥ。

ただ、『怒り』だけはよくわからない。
自分でも予想してなかったことで噴火しそうになることもある。だからといって自分で「地雷だな」と思う部分に踏み込まれても、予知して鎮静化することなくちゃんと片足を吹き飛ばす。

制御ができないわけではない。むしろ抑圧し過ぎて脳みそを取り外して地面に叩きつけたくなる。ペシーンと。まあ現実にはそんなことはできないので、ひたすら激情のままに引きこもってマキシマムザホルモンの「予襲復讐」を爆音で聞き続ける。これは本当に効くからオススメだ。

そんなわけで、ちゃんと処理できているのかそうでもないのかよくわからないままに毎回やり過ごしてしまうのだけれど、だから基本的に威厳とか迫力とか、そういうものに程遠い人間なんだろうなぁ、と思う。

おそらく、『怒り』を適切に扱い、適切に表現できれば人間関係においてよい効果を得られるのではないか。コミュニケーションの中で、何でもハイそうですね!その通り!と共感や肯定のみを返し続けた先にいる自分には、果たして自我が残っているのだろうか。

『怒り』と一口に言うと、ガミガミ唾を吐き散らかす目上の人、とかイメージしてしまうが、適切な怒りはそうではない形で現れるのだと思う。感じたことを整理し、それを相手が理解できるように提示する。望まないことと望むことを明確に線引きする……。

考えていくと、やはり『適切に怒ること』は双方向のコミュニケーションなのだと感じた。一方的に怒りをぶつけるのは、適切な怒りとは到底思えない。リンチという言葉がよく似合う。逆に怒りを食らい続けるのもただのサンドバックでしかなくなってしまうのかな、とも思う。

ツイランドではリンチなんて日常茶飯事だ。最初はリンチしようとしていたけれど失敗して、いつの間にかサンドバッグになってしまった住民もよく見かける。そもそもTwitterは怒りに対する共感を集めることは得意だが、それを基にしたディベートとか価値観の擦り合わせには向いていない気がする。だからいいね!をなくしてリプライを残す!とかえらい人は言っているんだろうけれど。

その向いていない媒体を介してしまうから、怒りも形が歪められ、いともたやすく行われるえげつないリンチに溢れるたのしいたのしいツイランドができあがる。(理解力・論理的思考力・俯瞰性全てを合わせた)『脳力』が不足している人間はサンドバッグにしかなれない。なんとマッポーめいたサツバツ!な世界だろう!

話を戻すと、そんな世界観でリアルの『適切な怒り方』が学べるかというと、そうではないのだろう。まずは一対一から、コミュニケーションを重ねることで交流の経験を積んでいき、多様な人々と関わることで自分の手札を増やしていく。正直炎上を眺めるのは楽しい。自分の意見に賛同が得られると気持ち良い。でも凡人である僕らは穏やかな暮らしを模索していかなければならない。反面教師とは良い言葉だが、そればかりでは反省してばかりになってしまう。質のいいコミュニケーションに触れたり、経験したりすることが何より大事なのではないか?

と、ここまで考えた結果、やはりコミュニケーションをやっていくしかないないという結論に至った。日々が訓練で、学びの場だ。居る場所を広げることも大事なんだと思う。今の仕事の人間関係は閉鎖的だし、社会に出ると難易度が跳ね上がってしまうけれど、受動的に在るだけではこのままなのだろう。人と交流できず、適切な怒り方も学ぶこともできず、自我を獲得できないまま……。

やっていこう。下手なりに交流していこう。とりあえず目先の目標は趣味の集い(TRPGの社会人サークル)でちゃんと周りの人と話すことからだ。所属している方々はみな、歴戦のTRPG戦士たちだ。でも、憶することなく話を聞きに行こう。わからないなら教えてもらえばいいのだ。「僕はあなた方と話をしたい・聞きたい」という気持ちがあるから大丈夫、だと思う。

そんなことを言っていると、『適切な怒り方』なんて遠い夢のように感じてしまうけれど、交流の中で手札が増えていけば、ここぞという時に切れる、『良い怒り』というカードもいつか引けると信じている。

少なくとも、受動的に燃え盛るコンテンツを眺めているよりかは実になるかな、と思うから。

コミュニケーションをしていこう。そして日々学んでいこう。いつか成長できると信じて。


数奇な運命でこのnoteに辿り着いてくださった方、こんばんは。
僕は毎日書くことで皆さんとコミュニケーションを図っていきたいと考えていきたいと思います。

これからもよろしくお願いします。

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