転職前チェックリスト

転職の成功は、「転職する前から決まっている!」と聞いたらびっくりしますか?

転職活動中は受かることで精一杯で、自分をどう魅せるか、給与を上げるか、にフォーカスしていることがほとんどだと思います。面接に受かるテクニックは語り尽くされているので、本ブログでは触れません。

ここでは、「あなたが転職先で成功できるか?」に主眼をおいてお話します。

転職先で活躍できるかを見る要素は大きくよっつです。

ひとつ、自分の転職意図が明確であること。

ふたつ、企業文化が自分とマッチすること。

みっつ、雇われた理由が明確であること。

よっつ、仕事を実施するための仲間がいること。

私は現在の企業に転職する前に上記の4つを分析して入社を決めました。2つ内定を頂き、上記の視点で分析したときに、今の会社(A)が勝てると思い決めました。完璧な判断だったと思います。(さすが10社目w)

まずひとつ目です。私の場合は、家庭の事情もあり、東京へ引っ越する必要があったので「東京での勤務」であること。また自分の経験値から、「経営メンバーになること」があること、給与を「20%くらいあげること」が転職の意図でした。それに加えて40代であることから「成功すること」を大事に考えていました。20-30代で失敗していたことや引っ越しも考えるとここで失敗する(リスクを取りすぎる)ことで得るものは若いころに比べれば少ないと感じていました。

妥協しても良いと考えていたのは、「会社の知名度」、「ワークアンドライフバランス(WLB)」と「専門分野の成長」です。知名度が低くてもB2Bでは良い会社はたくさんありますし、私のステージでは専門分野の成長よりもマネジメントとしての成長が大事だと考えていました。WLBについては当たり外れがあるのですが、自分でコントロールできると判断しました。

ふたつめの企業文化。会社によっていろいろな文化があり、ハンコの角度に時間を費やす文化もあれば、早くて雑なものを好む文化もあります。私の場合は、「自由度の高さ」つまりは裁量権の高さを重視しました。面接を通して、プロセス重視ではなく現場に裁量権を与えている印象を受けました。もう一方の会社Bは管理が強めで、内定条件の交渉やいろいろなところで自由度が限られると感じました。これは良い悪いではなく、自由度が高い会社Aは非効率とも言えます。実際に入社後非効率なところ(例:承認プロセスの不明確さ)をたくさん発見しました。おそらくB社では全てのプロセスが合理的に決まっていてスッキリしたと思いますが、自由度は低かったと思います。

3つ目は、なぜ自分が雇われた理解していることです。企業Aは明確でした。環境変化により企業文化プロセスを大きく変革する必要があり、マネジメントを刷新している中で40代の経営メンバー候補を探していたのです。以前のリーダーは50代で保守的であったため、その領域での大きな革新は望めないの判断でした。「内部に人材がいない」パターンです。また面接においてもリストラをリードした経験を聞かれたことから、部署の刷新も期待されていると判断しました。求められていることの理解と自身のスキルがマッチしている印象を受けました。

一方で、企業Bは同じ「内部に人材がいないパターン」でしたが、「退職したポジションを埋める」ために人を探していました。ここで重要なのは、なぜ前任者が退職したか、です。調べてみたところ、前任者は責任をとって退職させられているようでした。また今回が初めてではなく、数回同じような現象が起こっています。にも関わらず企業Bは「人」に責任を負わせ、企業として「仕組み」の変更を考慮していない印象を受けました。

4つ目は、仕事を実施するための仲間がいるかです。面接する中で、上司や役員の方、もしくはチームメンバーと会う機会があると思います。この人達と一緒に苦難をともにできるか、オープンに話ができていると感じるか見極めてください。面接の中でなんとなく気持ちを隠している面接官の人とは内定後などにオープンに話をできる機会を設けてください。よくあるパターンは、残念ながら「上司に力がない」ため、やりたいことを実現できない、成長できないケースです。

転職前にそれがわかるとベストですが、なかなか難しいのが実情です。80%くらいの勝機を見定めましょう。



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