ベットから見える青い空に吸い込まれたい。 なんて思ったことはあるだろうか、私は毎朝起きるたびに感じている。 私のベットの上からは空が見える。家と家の間の窓から見える空は大きく開けていて私のことを吸収してくれないかな、なんてよく考えてしまう。 青い空は本当は深く暗い。奥に行けばいくだけ深く暗い藍色の世界が広がっているのだ。 私たちの見えている世界は光の当たっている、光を発することが出来ている部分だけだ。 死んだら人は星になるなんて言われるけれど、もし星になれるのだとし
先週今週のサバイバー短歌、まとめて載せます。 遅くなってしまいました。 ちょうど二年前の6月末、私が主治医に会った時、というか私が自分の治療を受けた病院に初めて行って、紹介状と細胞診、MRI、血液検査の資料を初めて主治医に診せたとき、これは癌だ、抗がん剤治療をすることになると思うが一度こっちでも検査をしたいと言われ、なぜか自分で全く悲しい気持ちはせず、むしろここなら大丈夫かもしれない、この先生なら大丈夫だろうと思い、先生の言葉や存在、病院の雰囲気が私の心に光を差し込んでく
変な青の空。コーラルピンクの雲と赤い光線。 1番近くにいてくれた人。 これからは手を伸ばしても遠すぎて、いや、近いのだけど掴めない、もう触れられないのだ。 精神安定剤をまた一つ失った。 新しい薬を使いすぎてもう使えなくしてしまった。 もうこれ以上使えないんだって。 1番好きだった感触もあなたの纏った空気もまだ全部残っていて、むしろ今まで見えていた苦手だった部分だけが心から消しゴムで消されてしまった。思い出という言葉の中に閉じ込めておくにはあまりにも惜しくて愛おしい記憶。
シュワっと上がってくる泡。グラスの中に広がった緑色の世界。 広がっては行くもののしまうことが出来ず、まだ白かった部分がどんどん溶け出していく。 溶け出して白濁してくると優しい黄緑となって広がり、白かったと思っていたけれど少し黄みがかっていた事に気づいた。 緑色の世界にグラス越しだと少し曲がって見える一筋の赤色。 その赤色で広がった私の気持ちごと一気に吸い上げてしまうことにした。 一気に下がった体温と室内の冷房。肩を震えさせる私を見て貴方は笑った。一気に体が冷えてしま
"あの風"プロジェクトの方でサバイバー短歌チャレンジという企画が始まりました。 毎週がんサバイバーなら誰しも経験があるようなシュチュエーションをテーマにした短歌を詠むという企画です。 今週のテーマは注射、点滴です。 ということで私も早速1つ。 針の跡 日々薄くなり やがて消え 袖を捲って つのる寂しさ これは抗がん剤等でルートを取るのですが、ルートを抜いた跡腕に残った跡のことを詠んでみました。 腕に残った傷痕が昨年のこれくらいの時期は少し暑くなってきて腕を捲る
お久しぶりです。皆さん自粛中ですがお元気でいらっしゃいますでしょうか。ここのところ満足がいくものが書けず書いてはいるのに更新できずにいて申し訳ないです。 そんな中さらに宣伝になってしまい申し訳ないのですが、現在私は”あの風”プロジェクトというものに参加しています。短歌集を作り上げることを目標に活動しています。興味を持ってくださる方、読んでいただけるとうれしいです。
終業式を終え、誰もいない家のダイニングテーブルに通知表という名の3ヶ月の行動をどんな意図を持って生きていたのかよりもただ単に勉強の成績だけで周りと比べられて数字にされただけの表を投げつけ、制服から夏の装いへ。 今年新しく買った水着。数週間頑張ったダイエット。目標達成とはいかなかったけどこの日が来てしまったので仕方ないなどと思いつつもちょっと悔しい。水着の上から先週テスト帰りに買った真新しいブルーのワンピースを着て、ポニーテールをお団子に結い直し、少し長くなった前髪をピンで止