私学を分析する視点とその理由(学校行事編)
さて、本日はブログ紹介というわけではありませんが、どこまで私が下調べを行うのか、何を考えながら学校ホームページを見ているのかという視点について語る回の第2回です。
学校研究関係の記事は、大きいものはやはり月に1本がちょっと限界かな、と思ったりしています。
さて、前回のnote記事では、主に学校の沿革や創立者の意思というようなものを取り上げました。
今回は学校行事に焦点をあてていきます。
1.学校行事の種類と数
いつ頃、どれくらいの力の入れ方で、どのような行事に取り組んでいるのか。
修学旅行が海外なのかとか、そういう感じです。
例えば、上で紹介した狭山ヶ丘高等学校の修学旅行は海外です。
しかし、同じような修学旅行をやっているタイプの学校に勤務していたことがあるため、その負担の度合いは思っているよりも大きくないのではないか、というようなことも想像できたりします(もちろん、個人の想定の範囲は違うでしょうけれど‥)。
大きいものだと、他には文化祭や体育祭なども関連してくるでしょうか。
これらの行事(特に文化祭)は、女子校以外は対外的にオープンになっていることも多く、また広告的な意味合いもあるので、そのやらせ方や自由度によっても様々変わってくると思います。
まず想像したいのは、担任になってクラスの生徒を引っ張っていくことを考えたときの負担感ではないでしょうか。
やたらめったら行事が多く、定期考査と成績処理の近くに学校行事が設定されていそうとか、そういうような観点は経験者なら想像がつけやすいのではないでしょうか。
もちろん、個々の学校によってやり方が違っていたり、導入されているシステムが違うので、想像している以上に作業が多い場合もあるでしょうし、逆に簡略化されていることもあると思います。
上の例でいくと、浅野中学校は年明けてからすぐに2学年入れ替わりでスキー教室が行われるんだな、とかわかっていると気持ち的な構え方も変わってくるかもしれません。
逆算すると、冬休み前に部屋決めとか班分けとかバスの座席ぎめとかあるのかな、とか宿舎での夜の活動の準備とかをしてから冬休みに入ることになるのかな、とか予想することもできそうです。
2.学校独自の行事や取り組み
例えば、浅野中学校の場合だと、中学1年生の4月に創立者教育が設定されていたりしますね。
やはり実業家としてもかなり有名な方が携わった学校ゆえに、その理念の継承や紹介というところでも時間をきっちり使っているのでしょう。
あとありがちなのは、宗教校での宗教関連の行事でしょうか。
仏教系であれば5月のお花祭りとか。
キリスト教系であれば、定期的に開催されるミサだったり、クリスマスだったり。
礼法という観点で取り組んでいる学校もありそうです。
もちろん、学校としては少し前面に押し出すは押し出しているけれど、そこまで力を入れきれていない場合もあったりするのでなんとも言えないのですが。
このあたりは、中学で道徳の代わりに宗教(や礼法)で置き換えているというカリキュラム的な側面にもつながってくる場合もありますね。
私学の場合、公立のように道徳の代わりのものを設定できることがメリットの1つになる場合もあります。
公立校ではいわゆる読み物教材を使っての道徳があったりしますが、道徳が苦手という方も少なくないのではないでしょうか。
そういった場合に、学校独自の代わりになるカリキュラムが用意されていると、そっち方面での負担が軽減されるように感じることもあります。
おわりに
新しい環境、期待も大きいですが、不安がなくなることもありません。
そして、こんなハズじゃなかったのに、というのもできる限り避けたいものです。
そのために、経験も想像力も総動員して分析していきましょう。
最終的には、実際に足を運んで感じるのが一番なのですが。
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