天心流戦闘メイド【5月10日はメイドの日】
5月10日はメイドの日(5月がMayなのでMay10=とお→めいど)ということで、まーこ先生によるメイド抜刀です。
天心流の道場に集うメイド達が、今日も夜叉のような無垢な笑顔で、身の丈ほどもある刀を抜刀して振る。
敗北を知らない心身を包むのは、メイド服。
スカートのプリーツは乱さないように、エプロンのフリフリを翻さないように、静かに外敵を排除するのがここでのたしなみ。
天心流戦闘メイド学園。
ここは乙女の園。
というわけでまーこ先生のメイド抜刀動画です。
今回はコロナ警戒ということで、メイド用フェイスベールをつけております。
フェイスベールとメイド衣装は天心流家庭科部所属の門人さんが製作してくれました。
まーこ先生のメイド抜刀の生みの親はまーこ先生の生みの親、ご母様です。
以来、国内外で爆発的に広まり知名度と人気を獲得出来ました。
私達にとって、この天心流という伝統を正しく継承することが何より大事ですが、同時にこうした遊び心をもって世間にアピールすることも大切です。
「誰も知らなければ、それは存在しないのと同じ」
これは天心流においてとても大切にしている考えです。
能楽の世阿弥が風姿花伝に曰く「秘すれば花なり、秘せずば花なるべからず」。
これは「芸事には秘められたものがあるからこそ人を引きつけるものがあるのであって、なんでも開けっぴろげにしてはいけない」という程の意味でしょう。
そして柳生宗矩公は兵法家伝書「道は秘するにあらず、秘するはしらせむが為也。しらせざれば、書なきに同じ」と記されています。
確かに何でも開示すれば良いわけではありませんし、天心流でも秘するべきものは秘するという姿勢は同様です。
しかし完全に隠遁してしまっては、そもそも知られていないので学ぶ者も残し伝える者も、語り継ぐ者も存在しなくなってしまいます。
また今回のような厳しい状況下を乗り切るには、出来るだけ多くの人々の力が必要です。
伝統武術に限ったことではありませんが、伝統だからといって国や地方自治体から支援があるわけでもなく、あってもそれは到底守り伝えるのに十分なものではない場合がほとんどです。
昨今で流行している用語にサスティナブル=持続可能というものがあります。
伝統武術は多くが明治維新以降途絶し、現存する流儀もその多くが困難な状況に置かれています。
今回のコロナ禍はさらに状況を悪化させて、これにより途絶する流儀も出てくると思います。
そうでなくとも、稽古が困難であったり、新たな担い手の入門が無いなど、この危機を乗り越えたあとも、悪影響は長く続くことが火を見るよりも明らかです。
古武術は動画など出すべきではない!
動画に音楽などつけるべきではない!
宣伝など金儲け目的のやつらのすることだ!
本当に学びたい人だけが自力で探して入門を請うべきものだ!
このような意見をこれまでも散々見聞きしてきました。
それらを否定する気はありません。
しかし天心流はつい10年ちょっと前まで門人がごくわずかで、存亡の危機に瀕していました。
まともな稽古場の確保も出来ず、稽古時間も稽古機会も少なく、天心先生の指導へのモチベーションは地を這うようでした。
それに比べると今の天心流の危機は大きなものではありません。
しかし存続の危機だった頃と、危機感に関してはまったく変わりがありません。
多くの課題を達成出来ていないことを考えると、むしろ焦燥感は増大しています。
ですから天心流は、そのような外部の批判などに耳を傾けている余裕はありません。
もちろんその批判が流儀の継承と保存において価値有るものであれば別ですが、的外れでお門違いな批判などを気にして、守るべきものを損するなど出来ないことです。
広報にも手を抜かず楽しく真剣に取り組む。
関わる人が幸せになれる流儀を目指して今後もがんばりますので、今後ともよろしくお願いします。
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