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10年前の3月11日。あの日私は…

海外でニュースを聞いて、その瞬間はどんな甚大な被害が出ているのか、一切わからなかった。

気が付けば日本からメッセージが電話に入っていた。

「こっちは大丈夫だから心配しないで。」

でも、その後電話を折り返しかけようとしたら、電話が一切通じなくなっていた。

その時点で状況のやばさを感じ、震えが来た。


今日本の状態を直で知るためにはどうする?

そこで、それまでタッチしていなかったツイッターをいきなり開始した。

他の日本人たちがツイートしているだろうとにらんだからだ。

そして、確かにツイートはしていた。

ただ、それは日本からのツイートではなく、自分を含めて、ほとんど海外在住者や出張中に日本の被害を聞いた人だった。

日本国内からのツイートが動かない。

電話線が途絶えて何時間か経って、私たち海外にいる日本人たちは、居ても立っても居られないぐらい心配だった。

だから、ツイートだったけど、HOOTSIEだったかな、当時存在していた掲示板みたいにツイートを並べてくれるサイトを使って、みんなでツイートと言いながらチャットのように利用していた。

心配すぎて、とにかくどうにか日本語を通して触れ合っていることだけででも、暖かさや安心さを感じたかった。


海外で見ることができたのは、その時点ではNHKのみ。

この時のNHK放送ほど、NHKにありがたいと思ったことはなかった。

というのも、実はこのNHK放送にチャットが常時ついていたのだ。

私たちはここにはびこって会話を継続してました。(NHKさんごめんなさい。でもあの当時はそれができるのが本当にありがたかったんです。)

そして、震災後ちょっと時間が経ってから、ゆつべにNHKをアップしていてくれたNHK職員さんを対象に、「海外へ流すのは規則違反」的なニュースとして流れ、彼はNHKを首になりそうになっていた模様。

そこで、私たち日本人ツイッターたちがこぞってNHKへ向けて、「彼がああしてくれたから私たちは皆日本の情報が得られた。あの時は他から一切情報が入らなかった。彼のおかげで毎日なんとか過ごせていたと言っても過言ではない。日本人として、本当に感謝している。どうか絶対に彼の職を奪わないでほしい。」というような内容で連絡しまくりました。


結果、彼は首を切られることなかった。

本当によかった。


10年経っても、あの日のことは忘れない。

そして、震災後かなり早いうちに、地元の貧乏ミュージシャンたちが集まって、なんとファンドレイズを日本のためにしてくれたことも絶対に忘れない。

そのお金は、ちゃんと日本へ災害対応のためになるように、送った。


世界はつながってる。

人を思う心もつながってる。

だから人類大好き。

だからみんなで仲良く最高な未来を世界で作っていきたい。

災害はいつもひどい。

でも、そのたびにどれほど人間が素晴らしい存在なのかという事も、再認識できる。

世界中どこで震災が起きても、みんなで連携して、みんなが安全な日を過ごせるように、人としてすべきことをしていこうと思う。

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