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人生はさておき・・・

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人生はさておき、何となく、気になった本のことや世間のことについて折々不定期に書いています。
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サイード「晩年のスタイル」に刺激され   【転石庵茫々録】

サイードは、1935年に、イギリス委任統治領パレスチナに生まれ、プリンストン大学を卒業後、92…

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偶成1

「内的な出来事にくらべると、旅や人々や私の周囲についてのあらゆる記憶は色あせてしまった。…

転石庵茫々
3週間前
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ヒマラヤに風を見に行った話

 1989年5月の大半を僕たち夫婦は、ヒマラヤの麓、ネパールで過ごした。  5月初めの月曜日に…

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飯嶋和一『星夜航行』を読む 【転石庵茫々緑】

だれかのブルースの歌詞に、 ♫オレたちは、ただの魚、川の流れを変えることはできない とい…

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自由って今どうなってるんだ!① - 『新記号論』の衝撃 【転石庵茫々録】

インターネットを利用することは、個人に関する情報を何者かに自動的に回収されることでもあり…

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『本のある生き方』 アストック・サロン講演資料 2015.09.18 【転石庵茫々…

アストック・サロンという小さな勉強会が、月に1度、原宿の千駄ヶ谷区民会館で10年ほど前から…

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「男っぽさ」の研究 ー 孔子の「天命」について  【転石庵茫々録】

横山秀夫「ノースライト」の前作「64」は、一気に読み込むほどの面白さで、その後のTVドラマ化、映画化にあたっては、タフな主役をそろえ、見ごたえのある出来になっていたのが何とも楽しかった。 「ノースライト」は、「64」や今までの得意分野である警察小説ではなく、初老の建築士を主人公に、建築士が華々しく活躍したバブル時とその後の衰退という背景をじっくりとリアルに描きながら、主人公の生涯の自信作であった住宅に依頼者が住まなかったことの謎解きを主軸に、初老の主人公のバブルの崩壊とと