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レスから不妊治療の入口へ、前進。

不妊治療へ切り替えたいです。と婦人科の先生に相談してから1ヶ月が経とうとしている。

どうやら私に排卵障害があるらしいことは、以前から診断されていた。夫にそのことを伝える機会を持てずにいたが、先日やっと伝えることができた。
子どもが欲しいと思っていること、自分には子どもを持つことが適わないかもしれないこと、排卵障害の治療と不妊治療について、夫は子どもが欲しいのか、
やっと、なんとか、言葉にすることができた。

夫も子どもは欲しいと思っていると。私が辛い思いをするようなら無理しなくていいと、話してくれた。

まずは夫が、子どもを持つことに前向きな思いを持っていることを確認できたこと、それは一つの支えになった。私と同じ希望を持っていると。
その思いを持って、かかりつけの婦人科の先生に、不妊治療へ切り替えたい旨を伝えた。

そうしたら早速、不妊治療についての説明を受けた。
妻•夫が受ける各種検査、タイミング法•人工授精•生殖補助医療の説明、妊娠率やステップアップの目安などなど…

医療職に就く私は、抗がん剤治療に似てるところがあるな、と思った。生死に関わるか否かとか重症度は置いておくとして、抗がん剤治療となると1st.2nd.3thと選択する抗がん剤の標準治療があったりして、これが効かなかったら次の選択肢はこれ、と一般的な治療選択順位が決まっている。
その段階が上がるにつれて焦りが出そう、3番目の方法でもどうにもならなかったら諦めるしかないの、と始める前から不安な気持ちが充満してくる。
治療説明を受ける患者さんってこんな気持ちなんだな、と思った。

『ああ、これは一緒に聞いて欲しかったな、夫に。』
シンプルにそう思った。
私が先生から聞いた話を伝えることももちろんできるけど、それはあくまで情報の伝達にすぎなくて。この場に一緒にいて、一緒に先生の話を聞いていないと響かないものがあるな、と思った。同じ温度感で不妊治療に臨むには、こういう場面の共有って大事なんだなと今は振り返っている。

婦人科に男性が行くのは、色々とハードルが高いけど、(予約云々もそうだし、きっと女性ばかりのところに行くのって気が引けるよね、、)きっとそのハードルさえも不妊治療に向き合う夫婦のクリアしなきゃならない課題なんだな、と思った。

夫は日夜仕事に奮闘している。
こんなタイミングで子どもを授かりたいと話を持ち出して、正解だったのか分からない。でもきっと、言わなきゃモヤモヤは続いていただろうし、私の生殖能力は嫌でも日々低下していくことは明白で、焦る気持ちばかり募っていただろう。
まずは、子供が欲しいって気持ちを伝えることができて、自分では長年の思いを吐き出せたような安堵感。


不妊治療の入り口に立てた。セックスレスは一旦見なかったことにして端においてある。いやはやどうなることやら、と自分で呆れて困り果てている。

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