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地下深くまで落ち込んだ時に読むべき漫画

■落ち込んだ時は漫画が最高の処方箋

うまくいかないことは多々ある。

思い返せば、全く後悔のない1日を過ごしたことなんてあっただろうか。

そんな凹み慣れしている僕でも、「どーにも耐えられない」「これは受け止めきれない」と思ってるのが実は今なのです。

なんか自分で事業をするとかでかいことを言って、大企業を辞めて、それからすぐ一緒に運営していた友人とうまくいかなくなり、焦って特に考えずに入社した会社で焦りすぎてメンタルを壊した。

「あーやべえ。自己肯定感ゼロ。もう40年間なんて生きるのしんどい。」

こんなのが頭を駆け巡って、将来について考えるだけで吐き気がして、なんなら起きてるのが辛くて昼夜逆転生活を送ってました。

ただこうもしてられんと、晴れてる日に久しぶりに外に出てみた。行くとこもないので近所の図書館に。

そこで井上雄彦さんの漫画、『リアル』と出会った。

■図書館で号泣する不審者

ページをめくるたびに、主人公たちの『リアル』な悩みが染みまくる。

車椅子に乗るということは”世間から「障がい者」だというレッテルを貼られるのではないか”という思い込み。

世間どころか、自分自身にすら”自分はだめだ”と考えてしまう。

主に3人のストーリーがメインとなる。

その中でも、高橋のストーリーを推したい。彼は過去の家庭環境をトラウマとして持っており、周囲の人間を”ランク付け”して生きている。

事故にあった彼はそれまでのAランクの人生からFランクの人生となり、生きる気力を無くす。それまでも良くなかった素行は、エスカレートし家族にも、医者にもあたりまくる。

そんな彼が、父親や、リハビリ仲間たちと向き合うことで立ち上がっていく。彼の再生のストーリーには自分も感情が抑えられなかった。

作中、彼が人生を変える1日を迎える。まさに主観でしかないこの世界で、自分の世界の見方、つまりライフスタイルを変えた瞬間が描かれている。

単なるスポーツ漫画じゃない。人生観と再生の物語は、泥の中でもがく自分の心にロウソクのような勇気を灯してくれる。

絵と文で、そして自分にあったスピードで、1番脳に負担を掛けずに物語を得ることができる漫画。僕のように地下深くまで落ち込んだ時にこそ読んで欲しい。

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