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外食産業の構造的課題解決を目指す「TEN labo」概要

外食産業の課題を考える

まずは、外食産業の全体の構造を考えたいと思います。
以前のnoteも外食産業の課題についての記事を書いているので参考にしてみてください。

Covid19は、我々のさまざな行動を変容させました。しかし、それ以前からすでに外食産業における問題は進行していました。

「TEN Labo」の背景
国内の人口は減少傾向にある中で、ひとりの人が食べる量が変わらなければ食として消費する量も減少していくのは当然のことです。
この人口減少の環境トレンドは、消費マーケットだけでなく、店舗の従業員にも影響を及ぼし慢性的な人手不足に陥っています。各業界において人材不足はついて回りますが、特に飲食店では切実な問題です。店舗の売上が上がっていても、従業員が確保できず、仕方なく店舗を閉めるお店もあります。
更には、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、お客さまの心理的変化により行動も大きく変わりました。個々のニーズも多様化し、外食はよりいっそうレジャー化傾向にシフトしていくでしょう。
また、生産者に目を向けると円安による物価の高騰が進み、食材費への影響も大きな店舗の負担となっています。こうした社会的変化の流れの中で、店舗単体で産業構造の課題に対応していくには限界があるのではないでしょうか。

店舗単体で課題を解決するのではなく、お客さま、生産者、店舗の全体で課題解決する方法を考える必要があります。全てが分断され個の時代にシフトしていく中で、新たな価値を見出し、マイクロ化した個を繋ぐことが重要です。

同じ価値観をもったもの同士が、その価値観を共有するコミュニティを形成しながら、共通の目的に推進していく時代が来ると考えられます。コミュティを形成し、つなぎ合わせる技術や思想がweb3の本質だと考えます。

上記のような産業構造課題を、お客さま、店舗、生産者でコミュニティを形成し解決することが、これからの時代に必要になってくるのではないでしょうか。
外食の本質は、「美味しい料理を食べる」「楽しい時間を過ごす」そして「笑顔になる」ということです。

この本質的な価値を「お客さま」+「店舗」+「生産者」=「コミュニティ」で作り上げていくことを目指します。

「TEN Labo」では天ぷら専門店ということに焦点をあて、最高の天ぷら体験ができる店舗をコミュティを通じて、お客さま、店舗、生産者で作り上げていくということを目指します。
そして、単なるリピーターではなく、常連化を目指すことで、店舗の持続性を確保していくことも目指していきます。

店舗単体で収益化を目指すのではなく、コミュニティを形成しコミュニティビジネスとして外食産業のあり方を考えます。

コミュニティとトークンの活用
外食産業における構造的課題は、お客さま・店舗・生産者のそれぞれで抱えており、単体で解決できるものではありません。本プロジェクトでは、お客さま・店舗・生産者を繋ぐコミュニティを構築し、そのコミュニティ全体で課題解決をするような業態を創造します。
お客さま・店舗・生産者が共通の目的を持ち、コミュニティの価値を向上させることによって、将来的なインセンティブが得られる設計にします。
また、コミュニティと参加者との繋がりとしてトークンを分配します。
本プロジェクトでは、共通の価値観を持つ人を集めてコミュニティを形成しますが、その人たちを集める手段がトークンです。
産業的課題を解決するために、コミュニティへの貢献に対するインセンティブをトークンで分配し、各ステークホルダー(顧客・店舗(従業員)・生産者)のモチベーション価値を高めることを目指します。
ある一定の期間でそのコミュニティの価値が向上していれば、そのトークンを保有している数に応じて、なんらかのインセンティブも提供する予定です。
コミュニティでは、定期的に店舗の運営やコミュニティ運営に関する提案活動が実施されます。また、貢献トークンを保有している量に応じて提案に対する投票権が得られます。
コミュニティへ投票することによって、さらに「美味しい料理」と「楽しい空間」を作り上げるという外食の本質的価値を向上させていきます。

本プロジェクトで利用するトークンは、投機的なものではなく産業構造の課題を解決するために活用します。

<2種類のトークン>

本プロジェクトでのトークンについては基本的には、大きく分けて以下の2種類のトークンを発行・運営・管理をします。

1) 会員証NFT(転売不可)
本プロジェクトのコミュニティに参加するために必要なトークンです。
本プロジェクのコミュニティに参加するには、会員証NFT(転売不可)が必要になります。
この会員証NFTを活用することによって、コミュニティへの参加者であると証明され、コミュニティに対してのさまざまな貢献行動をとることができ、将来のインセンティブが得られます。
本会員証NFTは、基本的には無償で配布されます。
初回は限定で募集をかけ、暫くの期間は紹介または来店確認により、会員証NFTが発行される予定です。

2) 貢献ポイントトークン
本プロジェクトのコミュニティ対して価値ある行動をとった際に発行される、クローズドなトークン(貢献ポイントトークン)です。2次流通が不可能なトークンとなります。
“貢献ポイント“は以下のような条件において配布を予定しています。
※配布条件については、TEN Laboコミュニティによって変更されることがあります。

お客さま
・会員登録⾏動に伴うリワード
・来店⾏動に伴うリワード
・消費⾏動に伴うリワード
・宣伝⾏動に伴うリワード
・紹介⾏動に伴うリワード
生産者
・⽣産者に対する“いいね”⾏動に伴うリワード
店舗/従業員
・店舗・従業員に対する“いいね”⾏動に伴うリワード

この2つのトークンはTEN Laboコミュニティより発行されるものです。
例えば、消費者が生産者や、店舗に対しての「いいね」を送った場合も消費者のトークンから消費されるのではなく、TEN Laboコミュニティより配布されます。

店舗内のセルフオーダータブレットのイメージ
会員証NFTを保有している人は、店内に設置してあるセルフオーダータブレットに会員証NFTのQRをかざすことによってタブレットがマイタブレットになります。
自身のアレルギー情報を登録したり、好き嫌いを登録したり、いつものメニューを登録したり、自分の好みの天丼を作ったり、自分の好きなコースメニューを作ったりすることができます。
web3における個人情報の所有を取り戻すという考え方です。
※ SSI(Self-Sovereign Identityの略で、分かりやすく表現すると「個々の個人情報を個々で管理する概念のこと」)のような概念です。

このタブレットから、美味しかったメニューについては、「いいね」ボタンを押すことが可能であり、その「いいね」は、コミュニティに参加している生産者に貢献ポイントトークンとして届きます。

デジタルボトルキープ

また、TEN Laboのコミュニティメンバーは、デジタルボトルキープとして、自身ボトルをタブレット上で管理することが可能となります。
ボトルを飲み切るとそのボトルのNFTを配布するようなことも今後提供していきます。

会員特典メニュー
TEN Labo 会員証NFTを保持しているメンバーは、会員特典のメニューを注文することが可能になります。
セルフオーダータブレットに表示されます。

コミュニティへの投票権
「TEN Labo」コミュニティでは、保有している貢献ポイントトークンの保有量によって、コミュニティの運営においてさまざまな提案(当初はコミュニティ側からの提案)に対して、投票する権利を持つことができます。
・新しいメニューや食材
・サービス
・システム
・価格

最高の天ぷら体験をお客さま、店舗、生産者とコミュニティを通じて、形成していくことを目指します。

トークンのインセンティブについて
トークンのインセンティブについては、今後会員募集時の利用規約、ホワイトペーパーに随時記載していきますので、そちらで確認してください。

今回のプロジェクトのトークンについては、投機的な要素をいっさい排除した設計にしています。

また、会員証NFTについては、初回限定で配布する予定です。
配布の条件等については、公式のページで公開していきます。


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