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店長の役目とは何か?

12/12・13に、テンポスバスターズの全国店長会議が開催されました。
全国のテンポスバスターズの店長、部署長・部長ら約70名が集結。
社長の森下は、「店長の役目」について話をしました。

売り方の変化への対応

今までは、テンポスはスーパーマーケットと同じで、接客しないで商品を並べておけば、お客さんが買ってくれていた。しかしそれは「運」が良かっただけ。次の段階に進まないといけない。

そこで、こんな実験を始めた。
テンポス一宮店の100~200坪を使ってラーメンコーナーを新たに作る。
モノだけじゃなくて、ラーメン屋をやる為のノウハウも提供する。
ラーメン屋の立地調査から競合店調査までやりながら、「一宮店に任せたら安心、しかも、オープン後もフォローしてくれる」そんな店づくりをする。
一方で、ドットコム(通販サイト)では、店頭の何倍ものラーメン屋開業の情報を発信する。
ドットコムなら日本全国の人にアプローチできるから。
これにより、テンポスでは店頭とネットの2つのルートでラーメン屋を開業したい人の情報が入ってくるという状態にすることが狙いだ。

もう一つ新しい動きは、
全国の店に、1950年代くらいのブリキがあるんだけど、全部、中川店に集める。これを壁にずら~と並べる。壁が売り場だってくらいに並べる。同時に全国に発信してネット販売も行う。当然、来店客数・売上以外に、ネットのアクセスも指標として見ていく。
こんな風に、店頭販売だけでなく、SNS、web、ネットショップをガンガン使って売っていく。市場の変化・競争相手に勝つ為に、シェアを取る為に売り方を変えないといけない。
 
今、各自がネットで発信していることは「製氷機の安いのが入りました」とかだけど、テンポスの店長が、飲食店の店長以上に、飲食店のノウハウをブログで発信していたら見ているお客さんにしてみても面白いじゃないか。

商売の方向性の絞り込み

店長は、商売の方向性をどこに絞ってやっていくかを常に考えること。
絞り込む時は下記3つの観点から考える。
 
①   顧客は満足しているか
顧客が満足していれば、客数と客単価は上がっていく。
②   儲かっているか
儲かる為には、利益を上げるだけでなく効率をよくして生産性を上げていく。
③   従業員は働き甲斐を感じているか
お客さまに喜ばれるとき、良い人間関係の中で働くことができれば、従業員は働きがいを感じやすいと言える。

この3つを全部こなすのは、相当難しいよ。
生産性を上げるために、従業員を極力減らす。減らしても顧客満足度は上げていく。相反する事はあっちこっちにあるが、ここが商売の面白いところ。店長達は、現場で工夫改善しながら
「お客様は満足しているか?」
「利益は上がっているか?」
「働き甲斐は感じているか?」

を追求することを忘れないでほしい。

教わる者の姿勢

教わる者の姿勢、それは守破離だ。
守破離の「守」は、教わったことを、ひたすらその通りにやること。
柔道で言えば「受け身」だし、空手で言えば「型」を覚える段階。
そんな時に「こうしたらもっと良くなりますが?」なんて提案したら張り倒されて終わりだよ。教わる時は、まずは「教えてくれてありがとうございます。一生懸命精進します。」という気持ちで努力する。
うちの会社では、ひた向きが大切。
 
守破離の「破」は、言われた以上をやる。
「離」は、圧倒的な改革(クリエイティブ)をやる。

数字の悪い店長は、クリエイティブをやる前に、見込み客フォロー、声掛け、肩ポン、ZOOM研修。やらなきゃいけないことをしっかりやる。
ここが、できてきたら「破」「離」に挑戦していってくれ。
マネージャ―と組んで、「この売り場はこうしよう」ってことをどんどんやる。そうすると、会社のノウハウがたまって次の出店時のプロデュースに活かせる。
 
いったい自分の店は「何が必要か」を考えて挑戦して欲しい。
しかし、守破離の「守」ができていることが大前提である。
また、これも忘れちゃいかん。うちの新入社員は、社員ではない「門弟」だということを。教える時も、自分が勉強するときも常に頭に入れておくように。
 
1日10分でいいから、世の中の流れや、外食ニュースなどを見ること。
そういうのを見ないで、店だけをみていると改革のアイディアが思いつくはずがないからね。
よろしく頼むよ。

▼テンポスグループのホームページ


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