マガジンのカバー画像

妻がガンになりまして

6
妻の病気のこと
運営しているクリエイター

記事一覧

妻がガンになりまして⑥

妻がガンになりまして⑥

「ペットボトルあけてくれる?」

3回目のTC療法(抗がん剤治療)終了後、元々末端のしびれがひどかったのですが、特に利き手右手親指の付け根が痛むようで、ペットボトル、シャケ缶、ごはんですよ、ゼリー、もずく酢と開けれないものは開けれないので、言われるがままこの世の蓋という蓋をあけています。

どうも夫です。

中には開けれるものもあるはず。と思っています。

氷で冷やすと少しマシになるそうなので定期

もっとみる
妻がガンになりまして⑤

妻がガンになりまして⑤

「ほら見て」と髪の毛をかき上げては抜毛をティッシュに集め
「また生えてくるねんけど」と気丈に振る舞ってはため息をつく。

「毛なくなりましたわ!ワハハ!」と割り切れるようなタイプでもないので日々凹みまくってます。

夫の私にもその全貌は見られたくないようで寝る時でも黒い網ネットをかぶっていまして、遠目から見たら黒沢年雄です。

正直ツンツルテンな頭を見たからって私は何も変わらんのですけど
「激しく

もっとみる
妻がガンになりまして④

妻がガンになりまして④

「自分の体がどうなっていくのか?その不安で涙が出る」

抗がん剤投与による治療も二回目となり、「手の親指が痛い」「味覚がしない」「体がだるい」などの副作用がありつつも、日々なんとなくぼちぼちと過ごしてくれています。

抗がん剤の影響で「大好きな温かいおうどんがおいしくない!」とのことで、たらみのフルーツゼリーを凍らせたものとキレートレモンがお気に入りのようです。

基本は階段の登り降りも辛いような

もっとみる
妻がガンになりまして③

妻がガンになりまして③

人の欲求とは違うけど「笑う」という行為そのものはとても大事ですね

TC療法による抗がん剤治療がはじまりました

Tはパクリタキセル、Cはカルボプラチンなる薬剤で1990年頃から広く使用されているガン治療としての点滴投与療法

医療に疎い私は「化学療法って言うぐらいだからでかい機械で放射線を人体に放出するのかい?」とバカ丸出しなことを想像していたのがとても恥ずかしい

3週間に1回を1コースとして

もっとみる
妻がガンになりまして②

妻がガンになりまして②

妻は和菓子屋の店長でサービス業を
アルバイトから入れると20年近く働いています

もちろん今は休職していますが
催事や記念などの多いお菓子業界ですから
毎日朝から晩まで働いていました

現代の大企業ならまだしも関西近郊での和菓子屋
いわば中小企業特有の

「体なんか気合い!」的役員や職人さんもいます

「休めない」「休んじゃいけない」
仕事のやり甲斐とともにそんな無理な気持ちもあったのだと思います

もっとみる
妻がガンになりまして

妻がガンになりまして

妻が卵巣がんステージ2になりました

前々からの不妊治療や生理に伴う痛みで
婦人科への通院が幸いしたのか
初期の段階で見つかったとのことです

長期検査入院の後
お腹を30cm以上切開の上子宮全摘出リンパ節切除

これでもかの強烈セットプレーからの

今後は容体を見て化学療法(点滴による抗がん剤投与)での治療が控えています

現在は術後3週間で

突然押し寄せる下腹部の急激な痛みなどで
普通に歩く

もっとみる