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ネイリストは全員外国人、難民を救うネイルサロン「Arusha」

皆さんは、日本にも難民がたくさんいるということを知っていますか?

2016年に難民申請をしている難民の数は、2万人弱です。そして、難民の人々は日本人よりも仕事を得るのが難しい。

この問題の解決に取り組む、ある『ネイルサロン』を運営する会社があります。

それは、株式会社『Arusha』です。

『Arusha』で働いているスタッフは、全員外国人で、半数以上が難民の人々です。

本記事では、そんな『株式会社Arusha』について触れていきます。

日本の難民の現状

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日本にいる難民の人々は、アジアやアフリカなど世界中の国から何らかの原因で逃れてきた人々です。

日本に逃れてきた理由は、「運が良く日本のビザがおりたから」などがあります。

時には、ビザの習得が難しいので、ブローカーと呼ばれる人にお金を支払って、偽造パスポートで入国してくる人もいます。日本へ逃れてきた人々は、難民として国に申請します。

日本での、2017年の難民申請の数については以下をご確認ください。

法務省は13日、2017年に日本で難民認定を申請した外国人は1万9628人と前年から約80%増加し、過去最高を更新したことを明らかにした。難民と認定されたのは20人で、前年の28人から減少した。認定数が前年比で減少したのは4年ぶり。
引用:ロイター

この結果だけを見ると、日本は難民を受け入れない冷たい国だと感じる方もいるかもしれませんが、そうではなく難民の条約を厳格に守っているということでもあります。

日本へ逃れてきた難民の人々は、通常、難民申請後6ヶ月で就労が認められます。

しかし、雇用の機会が日本人と比べて少なく、きちんとした職につけるという保証はありません。

株式会社Arushaとは

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『株式会社Arusha』は、2009年に会社を設立しており、現在は「ネイル事業」「ネイル関連商品の販売」、「語学教育事業」、「難民支援のためのショッピングサイト」など、様々なビジネスを展開しています。

『株式会社Arusha』を立ち上げた社会起業家の岩瀬香奈子さんが、難民問題の就業支援になるビジネスを始めたのには理由があります。

それは、日本にいる難民の人々が仕事に困ってるという問題を、日本の多くの人々が認知していなかったからです。

これを大きな問題だと直感的に感じ、難民問題の解決に繋がるビジネスを始めたそうです。

なぜ、ネイル事業を始めたのか

それでは、なぜ難民問題を解決するのにネイル事業を始めたのでしょうか?

彼女は、香港のネイルサロンに行った際に、英語が話せないネイリストとジェスチャーでコミュニケーションを取り、楽しくネイルしてもらった経験がありました。

また、LAのネイルサロンに行った際、スタッフが全員タイ人で、それでも不便さを全く感じずにネイルしてもらったことがあり、アメリカの人々もリラックスして施術を受けている様子から「やっぱり技術職はお喋り以上に技術力が大切だなぁ」と感じたそうです。

他にも、起業している友人から「ネイルサロンって儲かるらしいですよ!」と言われた事もあって、様々な点が線になり「難民の人々をネイリストにする」というスタイルを考えついたそうです。

技術があれば、どこでも働く事ができる。それが難民の人々の就職に役立つと感じ、自立を支援し続けています。

まとめ

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世界中で問題になっている難民問題ですが、日本に難民の人々が入ってきているという実感はあまりないかもしれません。

何らかの理由で、国を追われて難民として日本へやってきた人々は、仕事を得る事が日本人に比べて圧倒的に難しい状況に置かれています。

日本のメディアなどが、難民問題について触れる事はあまりありません。

問題の解決に繋がる事を誰かが行わないと、問題は深刻になるばかりです。

ネイリストとして難民の人を雇用するというユニークな方法は、難民の人々にとっての希望になっている事は間違いありません。

技術を得ると仕事を得る事ができ、社会的に自立する事ができる。

それを体現しているところが『株式会社Arusha』だと思います。

<株式会社 Arusha>

HP:http://www.arusha.co.jp/
Twitter:https://twitter.com/arusha_jp
Facebook:https://www.facebook.com/Arusha.japan
営業時間:11:00~21:00 (予約制)
定休日:不定休
住所:〒105-0001 東京都港区虎ノ門5-11-11 虎ノ門MKビル2階
アクセス:東京メトロ日比谷線神谷町駅2番出口を出ると右手に歩道橋が見えます。歩道橋を渡った目の前のビル2階です。徒歩2分!

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