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思い合い

午後から用事があって義母に迎えを頼んでいました。せっかくだから、私が運転するからドライブに行こうと言って。義母はいろんなことで疲れていて(主に気疲れ)、今日もまたさらに色々あって、ホントは乗り気じゃなかったかもしれないんだけど。
義母のお兄さんのうちのひとりが少し前に脳梗塞になり、身体の自由がきかなくなっています。義母が言うには、離れて暮らしているからこちらとしては何ともしてあげられない。最初は島に呼んで一緒に暮らすことを考えていたそうなのですが、そうこうしているうちに義父も歩けなくなり仕事に出られなくなってしまったので、それももう難しいだろうと。
みんな同じように年をとっていく、今は元気でも明日にはどうなるかわからない。義母はそう思ったそうです。だけど家族のいない叔父さんにとって、頼りにできるのはきょうだいだけ。
施設に行ったほうがいいとか、今までの生活をできる範囲で頑張ったほうがいいとか、それは外からはどんなふうにも言えるのですが、叔父さんはプライドもあって施設に行くことを全力で拒否しているとのこと。長らく一人で暮らしている叔父さんにとって、施設に入ったらもう出られないような気がしているのではないかと思います。
毎日きょうだいの誰かに電話しては、オレ頑張ると言ってみたり、その翌日にはオレもうだめだと言ってみたり、毎日毎日、極から極へのジェットコースターみたいに振り切っているのだそう。
みんながなんとかしてあげたいし、それでも最後の決断は叔父さんがするべきだと思ってるし、とにかくみんな、叔父さんのことが好きだから悩んでいる。叔父さんもみんなのことが好きだからオレ頑張ると言うのだろうし、それでも思い通りにならない身体にどうしていいかわからなくなって泣きついたり甘えたりワガママを言ったり、するのだろうと思う。
こんな事があってもなくても、義母の兄弟は普段からよく電話で長話をしている。私は弟と最後に話したのは、いつだろう。自分になにかあったとして、電話をかける相手の候補に弟が浮かぶことは、きっと…ないのでは、と思います。

夕方に、食べられる花束ともりもりのお野菜を、地球暦のリピーターさまが届けに来てくださいました。ローズウォーターもいいよと教えて頂いたので、しばらくお花を楽しんだあとは飲んでみます。
お会いするごとに若々しくいきいきと輝いていかれる、70代の、人生の先輩。こんなふうに私も年をとりたいと思う、憧れの方です。ART in YOUのご主人も70代。まだまだ私はピヨピヨです。

義母のきょうだい同士の思いやり、そして思いがけず私に届けられた、素敵な方からの素敵な思いやり。
思い合うことって、やっぱり素晴らしい。私も爽やかに明るく何かを手渡して行ける人になりたいと思います。そうなります。

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