札幌記念 2023 全頭診断

内枠先行馬が素直に来ると思います、小回り(小回りとは言っていない)で直線が短いので。

1 ソーヴァリアント 58 ルメール
(5-2-1-4)  C

Mr,チャレンジカップ。
ここ2走はコロッと負けてしまったが素質は十分。
しかし、馬群を嫌うような感じがしていたし、1800ベストというルメールのコメント。
この馬にとって最内はかなりキツイだろうし、かといって大外を回したら札幌で届くのかどうか。
戦績の割にルメール人気しそうだし、穴で狙うにも微妙な感じが否めない。

2 ウインマリリン 56 松岡
(6-2-1-9) A

昨年3着、G1ホースとなった紅白の歌姫。
香港ヴァーズではいつもの先行策ではなく中団やや後ろから差し切り勝ち。
とはいえ、やはりこの馬のベストはインベタ先行策。
21年のエリザベス女王杯と22年の大阪杯は状態難+輸送難で大敗したが、そこから立て直しに成功している。
昨年と同じ展開でリピートの可能性は大いに。

3 ウインマイティー 56 和田竜
(4-2-2-12) C

この馬も先行したり差したりと忙しないが、若駒のデイジー賞〜オークスの時の競馬のように、中団からやや先行策を狙う競馬が得意なように映る。
有馬記念、京都記念ともに1着馬から1.1秒差とG1級のメンバーが集まる中で戦うには力が足りてないように映るが、状態面は良く見える。

4 シャフリヤール 58 横山武
(4-1-2-4) C

ダービー馬だし、22年ドバイシーマを制してジャパンカップ2着と馬の力はG1級の一頭であることに間違いは無いのだが、馬場が渋りそうな洋芝、
陣営の叩き強調に加え、スピード戦となってしまうと舞台も合わず危険な人気馬感が否めない。
枠は好枠なだけに、上手く先行出来ればと言ったところだが、あまり先行できるイメージがわかないのでこの評価としておく。
本番は秋、アメリカのBCだ。

5 ジャックドール 58 武豊
(8-2-0-5) S

栗毛の逃亡者。
同世代のダービー馬シャフリヤールと再び戦うことになるが、脚質的にもこの札幌の舞台ではこちらに軍配が上がると思われる。
去年も最後にパンサラッサを差し切ったように、国分兄弟の逃げ馬がいる中で逃げの一手より先行策を打つように考えられるが、問題は無いだろう。
この馬は個人馬主だし、秋は武豊の確保が難しくなるだろうからここでの賞金確保は狙っての調整のように見える。
連は外さないだろう。連覇に期待。

札幌記念平均ラップ
12.6-10.9-11.8-12.2-12.1-12.2-12.0-12.1-12.0-12.2
22年 札幌記念ラップ
12.6-10.9-12.0-12.1-11.9-12.2-11.8-12.4-12.6-12.7
最後はHペースになったことから足が止まりかけているように映るが11秒後半〜12秒前半のペースはジャックドールにとって得意なペース。
スピード勝負よりラップを刻む方が得意。
23年 大阪杯ラップ
12.4-10.9-12.2-12.0-11.4-11.7-11.5-11.4-11.4-12.5
22年 金鯱賞ラップ
12.5-11.0-12.2-11.9-11.7-11.7-11.6-11.0-11.3-12.3
22年 大阪杯ラップ (5着)
12.3-10.3-12.0-12.2-12.0-12.1-11.7-11.5-11.8-12.5
無理して二の脚を使ってしまうと厳しい展開に。
馬場も渋りそうで、国分の逃げ馬2頭がいるとはいえHペースになるほどペースは早くならなそうなのでこの馬のペースで走れると思う。

6 ダノンベルーガ 58 モレイラ
(2-1-1-3) B

最強世代のダービー1番人気を背負った馬。
右トモに違和感があるからか、左回り1800mがベストと言われてきた。
前走のドバイターフでは最後方からの競馬で2着。
同じ競馬をしたら届かなそうだが、その末脚は国内随一で能力は疑う余地はない。
札幌の舞台適性、状態面脚質などを見ても合わなそうだがシャフリヤールより1枚上の能力を持つのでこの馬を切ってしまうのは少し怖いものが。

7 ヤマニンサルバム 58 吉田隼
(4-4-4-5) D

白富士Sの3着は評価できるが、このメンバー相手だと圧倒的格下であり、先行策を取れれば見せ場も作れるかもしれないが。

8 マテンロウレオ 58 横山典
(3-2-0-7) C

古馬になり力をつけてきた馬だが、ここ3走を見るとG1級のメンバーが揃ってしまうと明確に差は生まれてしまう。
それでもしぶとく先行して着を残してきたが、中山金杯で斤量背負ったとはいえ5着、クラシックでも振るわなかったことから輸送はあまり好きではないのだろう。
それを考えるとこの馬を穴で考えるのは。

9 アフリカンゴールド 58 国分恭
(5-3-1-25) D

阪神大賞典ではスローに落とし込み4着。
続く春天では暴走してしまい競走中止。
無事なようで何よりだが、京都記念ではスローに落とし込み逃げ切りVした実績はあるし、阪神大賞典もそれで4着。この馬の好走パターンだろう。
だがこのメンバーだとジャックドールとユニコーンライオンが前に行きたがるだろうからスローに落とし込んでの単騎逃げは難しそうだ。

10 トップナイフ 55 横山和
(2-3-1-4) D

この馬もホープフルSでスロー逃げで2着に残す実績がある。
しかし、クラシック2戦は全く自分の競馬が出来ず後方から。
皐月賞は前が潰れた展開で出遅れ恩恵を得た形。ダービーはキレる脚を持つ馬じゃないのでそのまま後方出終わったが、ここ2戦出遅れてしまったことがこの馬の行きっぷりに悪影響を及ぼすかもしれない。
また、3歳牡馬のレベルにも懐疑的でトップクラスの馬でも勝負出来るかどうかのメンバーで、横山典もこちらではなくマテンロウレオを選んだことが答えだろう。

11 ラーグルフ 58 戸崎
(5-1-1-5) C

この馬の力は確かなもので、最強世代のジョーカー的存在だが。
脚質的にも先行策や捲りの一手を打つのはなかなか難しそうで、末脚勝負になったとて強力な差し馬がいることを考えると。
また、状態面もやや微妙に映る。本番は秋か。

12 ヒシイグアス 58 浜中
(7-5-0-5) B

このメンバー相手でスムーズなポジション取りができるかが問題だが、この馬の力は現役各馬の中でもトップクラス。
逃げ馬多く持続力勝負になりそうなのもこの馬にとってはプラス。
熱中症の影響、初のテン乗りに高齢と不安材料こそあれど人気が控えめになりそうで狙いたい一頭。

13 プログノーシス 58 川田
(5-2-1-1) B

札幌、渋った洋芝の舞台で走れるかどうかは未知数であるが、ダノンベルーガ同様後方から強襲してくれば面白い一頭。
しかし、前走のQE2世カップを見るに適応は可能だと考える。
勝ち切る姿はあまり想像つかないが、馬券内となると話は別。

14 イズジョーノキセキ 56 岩田康
(5-4-2-15) C

内枠が欲しかった。
スピード勝負が得意な馬だが、有馬記念の好走はしぶとい展開からでもある程度勝負できることの証明。
札幌2000の外枠は有馬ほどでは無いが明確に遠く不利があるのでこの舞台で格上相手に1発食らわすとなると状況は厳しくなってしまった。

15 ユニコーンライオン 58 国分優
(6-3-1-18) D

福島記念では見事な勝利、宝塚記念では2着とハナを取り切り好走したが。
同型の馬多く去年の札幌記念考えても…。

展望

逃げたいジャックドールに外からアフリカンゴールド、ユニコーンライオンが被せに行く形をとるだろうがアフリカンゴールドは前走の中止もあるし慎重に行くはず。
隊列は(5.15)-9…の流れか。
ユニコーンライオンに先に行かせるにしろ、アフリカンゴールドが突っついてくるにしろジャックドールは自分の競馬でハナ〜3番手を守って競馬するだろう。
他に先行しそうなのはヤマニンサルバム、トップナイフだが未知。
マテンロウレオ、ウインマリリンも出たなりに前に出していくだろう。
人気のダノンベルーガ、シャフリヤール、プログノーシスは後方からの競馬になりそうだ。
逃 5.15
先 2.7.8.9.10.12
差 1.3.11.14
追 4.6.13
ハナを取り切りたい馬が多い反面、先行で番手を取りたい馬より出脚が悪い後方の馬が多いのでやや縦長の隊列になるか。
プログノーシスがやや後ろから押し上げ、それにつられてダノンベルーガ、シャフリヤールがペースを上げていく。
後方一気だと厳しい札幌記念において
第4コーナーの通過順は非常に重要。
7番手以内まで押し上げたい。
第4コーナーで完全に抜け出しにかかるジャックドールに必死に食らいつくユニコーンとアフリカンゴールドだがここで離脱。
先行策で前目につけていたウインマリリンやヒシイグアスにマテンロウレオ。
後方からポジションを押し上げたプログノーシスやダノンベルーガ、シャフリヤールが外から襲いかかるが、
ジャックドールがそのまま逃げ切りゴールイン。
先行したウインマリリンやヒシイグアスが外から襲いかかる各馬を凌ぎにかかるがプログノーシス、ダノンベルーガ突っ込んで来る展開を予想。



◎ 5 ジャックドール
○ 3 ウインマリリン
▲ 12 ヒシイグアス
△ 6 ダノンベルーガ
△ 13 プログノーシス

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