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叶和貴子さんの関節リウマチに思う


最近は有名人でも病気になるとすぐニュースになります。

開業して5,6年経った頃テレビで、久しぶりに女優の叶和貴子さんを見ました。

「関節リウマチ」の話題を取り上げた番組でした。

ゲストとして招かれたのが彼女で、数年間関節リウマチの闘病生活を送り舞台を休まれていたそうでした。

そう言えばそれまで見ていたお酒のコマーシャルも見なくなっていたなあと思い出しました。

ひな壇には免疫研究の権威や開業しているリウマチ専門医、民間療法の専門家が並んでいました。


1、辛かった病院めぐり

そこで彼女が語ったのは通院の辛さでした。

1991年に発症されたようですが、なかなか関節リウマチと診断されるまで時間がかかったようでした。

5年間ほどマスコミから消えていた間に、様々な病院にかかり診断治療を受けていたそうですが、その間有名人なりのご苦労をされた話をされていました。

再び舞台に戻るまで5、6年あったようですが、膝の痛みに耐えられるようになったのは、枇杷の葉の温灸治療の効果がでたからと話されていました。

2、権威にも当時リウマチは難病であった

当時当院にも関節リウマチの患者さんが来られていました。

独自に考えていた免疫の調整法を意識せず当時から行っていました。

その結果早いうちに効果がでていましたが、その時は高麗手指鍼の持っている力で治しているとばかり思っていました。

今になって考えると免疫システムを調整することが出来るものだったので、腸の癒着やがんにも効くものであったのです。

テレビを見た時関節リウマチの薬は、やっと抗リウマチ薬が出始めてきたころで主流は炎症を抑えるステロイド剤と鎮痛剤だけでした。

ひな壇には免疫学の権威がいて司会者に「リウマチ治療の将来はいかがでしょうか」と聞かれました。

「いい薬が出ていますから未来は明るいですよ」と答えがありました。

するとリウマチを専門にしている開業医が「先生、私はいつも新薬が出ると期待して待っていてすぐ使うのですが、いつも裏切られるんですよ」と大きな声で発言されました。

当時私は免疫学の専門雑誌を購読していて、実際の状況を得ることが出来ていましたのでこのやり取りは理解できていました。

3、その後現れた特効薬

それから5年ほどして生物学的製剤が輸入され、狂牛病の危険性とか副作用とか危惧されていましたが、ほかに特効薬的なものがないため瞬く間に普及されいったた感があります。

あれから10年以上でしょうか、使用直後に副作用が現れなくても長期間使っていると、重篤な内臓疾患を発症する危険性が出ると警告されるようになってきました。

4、免疫のコントロールはいまも出来ていない

免疫システムは4億年以上前に備わっていて、変化し進化してきた外敵から防御する装置です。

関節リウマチがこの免疫の暴走から起きると分かったのは、この20年ぐらいではないでしょうか。

今は免疫が重要な問題になっているのですが、圧倒的な時の中で作り上げられて来た装置を、薬で簡単に正常にできるか疑問です。

それよりもその時間の中で作り上げられて来た装置には、もし故障した場合は自らが修理するように出来ているのではと考えています。

すでにその方法を鍼治療で行っているので、効果がでているのだと考えています。

5、現在は薬をいくつか組み合わせてコントロールしている

叶和貴子さんは何年か前にお友達のブログに元気な写真が載っていました。

その後ネットなどを見ると今は講演活動を中心にご活躍されているようです。

おそらくいくつかの薬を組み合わせてコントロールされているのではないかと思います。

まとめ

1、芸能人でも免疫の疾患克服は難しい
2、民間療法にも生活QOLに効果がある
3、関節リウマチ克服には、免疫システムを正常にすることだ
4、生物的製剤は両刃の刃になる

拙い文章をお読みいただきありがとうございました。

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