部活動問題を考える

昔何かで一緒になった体育会系の学校の先生方に興味本位で尋ねたことがある。
「毎週毎週、休みなく休日に朝から晩まで部活動やってしんどくないですか?たまには1日中家でゴロゴロしたくなりませんか?」と。

共通した答えはコレだった。
・自分もずっと部活動やスポーツをやっていて、休日が無いのは当たり前だったから今更何も思わない。むしろ、今は監督やコーチの立場で体動かさないからかなり楽。

・部活動がストレス発散だから大丈夫。

・1日中家でジッとしていられない。

・妻や夫、子どもの相手をするなら学校で部活動やってる方が楽。

・休日の部活動がつらい奴の気持ちが分からない。

うん。
やはり適材適所だな。

最近は学校での部活動についての問題なんかもよく耳にするけど、人間誰しもがスポーツでストレス発散出来るわけじゃ無い。

私自身、日々運動不足解消のために筋トレやランニングを日課としているが、毎日苦痛で憂鬱で仕方がない。
「今日もまた筋トレ、ランニングか…」と思いながら日々を過ごしている。
それくらい運動というものに対して苦手意識を持っている。

誰もが運動部経験があるわけでも無いのだから、部活動への参加に批判的、消極的な教師の方も当然いらっしゃるだろう。

そういう人たちへの配慮を欠いた学校側の責任は大きい。
部活動自体に反対する気は無いが、やはり基本的には希望する方を監督や顧問、コーチに充てて、それ以外で仕方無く任せる場合もあるだろうから、しっかりと休日出勤に対しての手当を出すべきだろう。

外から見ていて、兎角「教師」という仕事は、「子どものため」という大義名分を掲げてボランティア労働を強いすぎていると思う。

まずは労働には正当な対価を(どの職種でも当然だが)。
そして、適材適所の人事配置を心掛けるべきたろう。
部活動が嫌だという気持ちが分からないというのは、知ろうとする努力の放棄である。
平が言うならまだしも、管理職以上がそれを言ってしまったら終了だろう。

がんばれ、先生。

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