馬骨四年生。 考察などを中心として記事の投稿をしていく予定です。

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最近の記事

感嘆符の五月雨

 私達の目標は、「24万」という数字が記された打楽器を合計24万回叩くことである。  それはステルス・メジャーを標榜する私の24万というTwitterフォロワー数が暗示する、多数派の幻影を漂白する儀式である。多数派である事が、空虚な、自滅を招く世界観さえも狂信させ、有無を言わせぬ圧力を持ち得るこの詐欺的で不誠実なタイムラインを置き去りにし、新たなタイムラインを作り出す試みでもある。  しかし、わずか2日間の儀式で24万打を達成するという目標がいかに無謀であるということは、前回

    • 桃色の向こう側

       以下に掲載するのは、筆者が去年書いた「美術館で会った人だろ」の考察記事である。せっかくなので前回に続き過去の考察内容はこちらにまとめることにした。  筆者は大学でひっそりと平沢進の「同好会」を作り、知り合いを迎え入れてDiscordを開いている (DUSToidのもじりで筆者は勝手に「DISCord」と呼んでいる)。この記事はそこで、「考察」のチャンネルを賑わすために書いたものである。  P-MODELが結成した1979年から、「脱テクノ宣言」とともにベース担当の秋山勝彦

      • ボクもキミだから

         「サイボーグ」の考察記事に続き同記事内で触れた、過去にTwitterで投下した「金星」についての考察をこちらに掲載したいと思う。文体をnote向けに手直ししたところはあるが、ほとんど丸載せになってしまうのでご容赦願いたい。 はじめに 最近元P-MODELメンバーの秋山勝彦がTwitterのアカウントを開設し、毎日のように更新頻度で気軽にツイートを発信している。その中には当時のP-MODELに所属していたときの心境や平沢進に対する意見なども結構あるが、ほとんどがあまりいい思

        • 人魚の信者の舟旅

           正直、登録していきなりこんなタイトルの記事を書くのはちょっと気取りすぎかもしれないという思いはある。しかし、こういった文章を書くためにnoteを始めたのでここは通させてもらいたい。  さて。先程の「こういった文章」とは、所謂考察、特に平沢進の曲やアルバムなどの考察である。以前はTwitterで思いついた順にポツポツとやっていたのだが、如何せん文字数制限がある。金星の考察をした時は十何個もツイートをツリーにぶら下げることになった。馬骨の知人が読んでくれたおかげであの考察はかな

        感嘆符の五月雨