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全米で100万部ソルド・アウト14カ国に翻訳された創作のメゾット本を読む!創作のナタリーメゾット

・「全米で100万部」
全米が沸いたり、全米が泣いたり、全米が炊けたり・・とかく全米は何かの指数になりやすいですが、この「魂の文章術」は、なんと全米で100万部売れ、14カ国語に翻訳されています。
「魂の文章術」は、全米の高校の教科書にも使用されているため、この売上数字にはある定量が含まれてると思います。
ある読者などはナタリー・ゴールドバーグはすでに故人に違いないと思い、大変驚いたそうです。教科書に載る人物は、リンカーンと同じような歴史上の人物と思われるからです。ナタリーは、37歳という若い年齢でこの「魂の文章術」を書き上げ、一気に有名人の階段を駆け上がりました。いままだ存命で74歳。ニューメキシコに住んでいます。

・「なぜこの本を読んだか」
さて、では何故私がこの本を必要としたかを私の具体的エピソードを中心として説明しようと思います。
私は、小学生に作文指導などするはめになり、作文塾に勤務しています。
自分の作文塾の生徒に、3年生の女の子がいます。A子ちゃん(仮)とします。
A子ちゃんは、アウトプットがもう苦手苦手で、一言で言えば「手こずらせる生徒さん」です。要するに作文が,全く書けない。周りを巻きこみ騒ぐ。A子ちゃんは、3年位塾に通っていますが、今までの先生方が彼女に匙を投げた様子が伺えます。
しかし、A子ちゃんは、インプットに関しては出来ており、普通の小学生の3-4倍で本を読み内容把握クイズに正答しています。(注 クイズなどは正確にはアウトプットに含まれる)
さて、彼女はどうしてアウトプットが出来ないのでしょうか?

・結論=出来るはずなのです。

ただ、今までの経験より自ら出口を封じたのだと思います。
また、アウトプットが出来ないゆえのフラストレーションで教室での多動性があるのです。

ですので、A子ちゃんの中にナタリーが言う、出口を求め渦巻いている「途方もない第一思考のエネルギーの塊」があるとも感じました。
「魂の文章術」のナタリーは、 その「第一の思考」は、“ありのままの自分の思考であり、心の内にあるとても澄み切った場所にあるもの、光輝く思考”だと言っています。
しかし“その思考は、常に理性の検察官が押し潰しており、どきついネバネバ、ベトベトした思考を抜けた先にあるもの”だとも言っています。それをサラサラ流れ出させると、流れる思考はベトつかないので、一つ一つ手放していくことができます。

・ナタリーがアドバイスする方法

=「黙って書きなさい」

・とにかく手を動かし続けること
・書きたいと思ったら何でも書こう
・テクニック?技法?そんなのは書き続けるうちに伸びてく
・内なるとめどないお喋りや内面の批評家を無視
・そのうち、すぐれた1行があればいい

本当の人間の生命は、「書く行為」のなかにあり、読者の反応は「のこりかす」だということです。

・好きな物や食べ物=書き続けられる

・好きなものに関しどんどん書くとき、私たちは、自分一人でなく「世界」とともに生きていると気づく
・他人の生き方が気になってしまったとき、自分の好きなものについて(生物、無生物問わず)どんどん書く→とくに好きな食べ物などは多くの人が筆がすすむようです。

・文章修行=トレーニング

ランニングと同じです。たとえ足が進まなくても練習を怠らないこと。規則正しく。だんだんやる気のないの断ち切り方が身につき、みるみる実力があがるから、書くのが好きになるはずです。
・ウォームアップと準備運動。
・書いている際リラックスし、無駄な抵抗がないのがポイント。

非論理的なものでも、支離滅裂でもいい。心に浮かんだものを何でもいいから書いていこう。とにかく手を動かし続けることが大切です。

・「まとめ」

ナタリーメゾット=書くことで、自分と世界をかえることができる術

以上、実用本の紹介の様に書きましたが、実はこの本は一筋縄ではいきません。
なぜなら「禅」のバックボーンがある点が、この本の特徴であるからです。ナタリーは、ミネアポリス・禅センターの片桐大忍禅師のもとで、かなり本格的に禅の修行を積みました。(このあたりは、また後ほど書こうと思います。)スティーブ・ジョブズの師、乙川弘文や鈴木俊隆などを輩出しアメリカ西海岸で花開いた曹洞禅の潮流が思ったより深くアメリカ社会へ根付いているのを感じました。

私は、仏教関係本を趣味で読むという、たとえばSNSや出会いアプリなどでは、なんて気味わるい人と思われがちな趣味があり、まあ普段は隠して日常生活を送っているのですが、
このような、一般的に売れに売れまくっている本の中に「禅」などの考えが入っていると、大変ホッとします。そういう意味で、他の著作も読みたいと思いました


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