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テニス上達メモ034.テニスのショットに、得意・不得意の片寄りがある人はいませんか?
フォアハンドは打てるけどバックハンドが苦手とか、ストロークはまあまあだけど、ボレーはからきしダメとか、そういうショットの得手・不得手に極端な片寄りのある人は、どこか練習の仕方というか、取り組む視点が、違っている危険があります。
もちろん、すべてのショットを過不足なく打てるオールラウンダーはなかなかいませんけれども、得手・不得手に極端な片寄りのある人は、やっぱり方向性がズレているのです
逆に言えば、そういう人は改善のための「伸びしろ」がたっぷりあって、飛躍的にグーンと上達する余地が、大いに残されているとも言い換えられます。
北へ行きたいのに南へ進んでいると、進めば進むほど、遠ざかります。
その方向性を今から正してやれば、ちゃんとあなたの「目的地」へたどり着くのは必然です。
上級者を見てみると、基本的にはストローカーというプレーヤーでも、ボレーを打たせればそこそこ上手いし、ビッグサーバーというプレーヤーは、リターンも結構上手だったりします。
たとえばラファエル・ナダルのボレーが散々言われたりもしますが、ネットに出る回数が少ないから見慣れていないだけで、打てないわけではないし、下手なわけでも全然ありません。
それはテニスの上手さというのが、「フォームを整えること」ではなく、「空間認知」とか「集中力」とか「リズム」とか「タイミング」とか、目に見えない要素で構成されているからであり、ナダルはそれらが正確だったり優れていたりするから、ストローク力の陰となり日の目をあまり見ないかもしれないけれど、ボレーも意表外に出たら出たで上手かったりするし、それがコンフォートゾーン外のプレーだから、かえって奏功しやすいとも言えます。
挙げた例が飛躍しすぎで、分かりにくいかもしれません(冷汗)。
水泳を例にとってご説明すると、クロールはできるけど、平泳ぎはできないということは、あまりありません。
クロールができれば、少し練習すれば、平泳ぎも背泳ぎもバタフライも、すぐにできるようになるものです。
それは、まずクロールの泳ぎ方(腕を回すフォーム)を覚えて、次に平泳ぎの泳ぎ方(腕をかくフォーム)を覚えてというように、形として習得されるのではなく、ベースとなる「泳ぐ感覚」をマスターしてしまいさえすれば、どんな種目にも応用が利く習得プロセスです。
何が言いたいのかというと、「フォアの打ち方を覚えたから」「バックの打ち方を覚えたから」、つまり「フォームを覚えたから」、それぞれのショットが打てるようになる、というわけでは決してないということ。
常識的なレッスンでは、そういうふうに教えようとしますけれども……。
「フォアはヒジからテイクバックする」とか、「バックは利き腕じゃないほうを引っ張る」とか、ショットごとに意識すべきアドバイスが、頭の中でいっぱいいっぱいに、なりはしないでしょうか?
だけどそうではなくて、要は「同じテニス」であり、使う道具も一緒です。
あらゆるショットに共通して上手くできるようになるベースとなる「打つ感覚」があります。
「クロールの泳ぎ方」「平泳ぎの泳ぎ方」ではなく、「泳ぐ感覚」。
テニスでは「フォアの打ち方」「バックの打ち方」ではなく、「打つ感覚」。
これを身につける取り組みに今から舵を切れば、今までは上手くいかずに散々つらい思いをしてきた人も、テニスなんてもう辞めようかとあきらめかけていた人も、イッパツです。
即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO
(テニスゼロ)
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スポーツ教育にはびこる「フォーム指導」のあり方を是正し、「イメージ」と「集中力」を以ってドラマチックな上達を図る情報提供。従来のウェブ版を改め、最新の研究成果を大幅に加筆した「note版アップデートエディション」です 。https://twitter.com/tenniszero