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テニス上達メモ035.テニスの不調、そして物価高、不況、パンデミック……こんな時代だから役立てたい「五感集中」!

人間ですから、調子が悪いときがあるのは仕方がありません。
 
いえ人間に限らず機械だって、調子が悪いときもあるのですから、生身の人間であればなおさら仕方がありません。
 
いえ機械であれば、調子が悪くたって精神的に落ち込んだりはしない。
 
なのに、人間だからこそ、調子が悪いときというのはどうしてもそれについてこだわり、精神的に落ち込んでしまいがちです。
 
そういう点では、機械のほうが、機械を作った人間よりも、よっぽど合理的とさえ思えてしまいます。

精神的に落ち込んでパフォーマンスを下げる、なんてことは、機械にはないですからね。
 
一方私たち人間がテニスをしていると、次のように思った経験は枚挙に暇がないはずです。
 
「どうして、今日は上手く打てないんだろう?」
 
「なぜ、普段どおりのプレーができないんだろう?」
 
「どうせまた、ミスするに違いない……」

こういう思い、きっとあるでしょう?
すごくよく分かります。
 
「またミスした!」
「またミスするんじゃないかな?」
「またやっぱりミスした……」(以下同文と致しましょう)。
 
嫌なことなのに、忘れたいことなのに、考えたくもないことなのに、一方では、猛烈にこだわりたくなる
 
いえ、嫌なこと「なのに」ではありません。
 
嫌なこと「だから」、忘れたいこと「だから」、考えたくもないこと「だから」、猛烈にこだわってしまう。

それがジレンマなのです。
 
機械とは違う、人間の性(さが)です。
 
そして「どうして?」「なぜ?」「どうせ……」などとダメなことばかりを考えていると、どうなるでしょうか?
 
当然、私たちのプレーそのものが、ダメになります。
 
ダメなことしか考えていないのだから、ダメになるのは必然です。
 
私たちは、「願うとおり」には生きられないかもしれませんけれども、「考えるとおり」には、概ね生きているのですからね。
 
不幸なのは、不幸だと考えるからであり、つまりは「考えるとおりに生きている」のです。
 
会社に行きたくないのは、会社に行きたくないと考えるからであり、「考えるとおりに生きている」のです。
 
「考えるとおりに生きている」といえば、聞こえはよさそうだけれど、「考えたくもないことも考えてしまう」から、生きづらくもなる(※1⇒ではどうして、考えてしまうのか?)。
 
眠れない時に、「眠れないのはなぜだろう?」などと考えると、かえってますます眠れないのではないでしょうか?
 
「考えるとおり」に生きているのです。
 
そうしてミスについて(考えたくないのに)考えてしまう。
 
上手く対処するには、一体どうすればいいでしょうか?
 
調子が悪いとき。
 
精神的に落ち込んだとき。

生きる希望が見い出せないとき。
 
考えたくないのに考えてしまうとき。
 
これだけ、覚えておいてください。
 

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