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「ガットをハイブリッドで張るメリット・デメリット~全てを叶えるかも⁉裏技も紹介」

どうも。卒業が確定したえぐちです。(一安心)

今回は「ガットをハイブリットで張るメリット・デメリット」について話します。

ハイブリッドが好きな方も、まだ試したことがない方も、自分に合った道具選びのチャンスが広がるはず!では行きましょう!


■ハイブリットとは?

ハイブリットとは縦横で別のガットを張ることです。それぞれの長所を活かせるため、自分好みにカスタマイズできる柔軟性があります。

■基本は縦ポリ×横ナチュラルorナイロン

基本の組み合わせは

縦:ポリ
横:ナチュラルorナイロン

です。負荷がかかりやすい縦をポリにすることで、ガツンとした当たりと耐久性を引き出します。一方、ナチュラル・ナイロンを横にすれば「柔らかさとパワーアシスト」を発揮し、ハードな打感のポリとバランスをとれます。

この組み合わせは絶対ではありません。ナイロンorナチュラル×ポリでもいいし、ナイロン×ナチュラルでも、さらにはポリ×ポリでも(後ほど紹介)いいです。自由に組み合わせを変えられるのが面白くもあり、難しいところでしょう。

■メリットはやっぱりこれ

・長所の掛け算ができる
・自由にカスタマイズ

先ほど述べた通りですね。自分で情報をどんどん仕入れ、色んなガットを試したい人にはお勧めです。張り替える度に感想が変わるので面白いでしょう。

■デメリット

・切れやすい
・ちょっと割高
・組み合わせに悩む

多くがポリと併用して使います。当然、ポリのほうが耐久性が高いので、切れやすいナイロンやナチュラル(特にナイロン)を傷つけやすいです。縦にポリを張るならまだ良いのですが、縦にナイロンを張った場合はすぐに切れます。

縦ガットはスナップバックが起きるガットです。つまり、衝撃をもっとも受けやすい箇所。ボールと横ガットでぐりぐりと擦れます。だから、横ガットを多角形のポリで張っている場合は瞬殺。スナップバックで痛めつけられる上、ポリの鋭利な角がナイロンにザクリと一撃を加えます…
また、ナイロンの値段はポリの2割増しくらいです。ハイブリットだと通常のガットの半分しか使わないためガットの値段も半額になることが多いです。それでもポリの単張りよりは値段がかかります。切れやすく張り替え頻度も増えるので、コストも掛かるわけです。

組み合わせに悩む。ハイブリットを使ったことがない人が特に抱える悩みでしょう。それにハイブリットは「上級者が選ぶ」という先入観も少なからずあるはずです。(そんなことはないんですけど)確かに、ガットの知識がないと「納得できる組み合わせ」を自分で選べないので、ハードルが高く感じてしまう。そんな時は近くの店員さんに声を掛ければ、どこでも丁寧に教えてくれるので、勇気を出して自分のプレースタイルや要望を話してみましょう。代表的な組み合わせを下記に記載しておきます。

EX)

打感:普通

ポリツアープロ×ATG850orXR3125

ブラスト125×アディクション125orXcel(ナチュラルならVS130)

打感:硬め

プロハリ×アディクション

4G×アディクション(硬すぎたらXR3)

ちなみに、ハイブリット専用のガットもあります。

こんなセットを試すのもありかもしれません。



■ストリンガーの心が痛む組み合わせ

ハイブリッドを張っていて、時々心が痛みますデビルスピンをハイブリッドにする時です。慎重に張っても、ナイロンやナチュラルを傷つけてしまうんです。ガットを張るにはどうしても「引っ張る」必要があり、この工程でナイロンやナチュラルの表面を削ってしまいます。

きれいな状態でお客さんには提供したい。だからこそ、デビルスピンのハイブリットを頼まれると、ちょっと申し訳なくなります…(もちろん、ありがたく張らせていただきます!笑)

■裏技!全てを満たしてくれる(かも)

ハイブリットの短所①切れやすい②ちょっと割高。実はこれを解消する方法があります!それは

ポリ×ポリ

にすること。

例えば、お客さんからこんな要望があった場合

「ハイパーGの打感は好きだけどちょっと切れやすい。ハイパーGに打感が似ていて切れにくい他のガットを教えて欲しい」

「125使ってるなら130にしたら?」「ツアーバイトはどうかな?ちょっと硬いけど」と話が進みがち。ちなみにゲージを変えると耐久性が増す一方、打感が硬く感じたり回転がかかりにくくなったりします。

ここでもう一つの解決策を紹介しましょう。それは

「縦:ハイパーG130 横:ハイパーG125のハイブリッド」

これです!案外気づかないものですよね。負荷が掛かる縦のゲージを太く、横をいつも通りに。これなら違和感を最小限に抑えながら、耐久性も維持できるわけです!

この張りをお客さんにお勧めすると、結構リピーター率が高い。ゲージの太さを変えても値段は変わらないのでぜひ試してほしい方法です!

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■グリップ巻きに革命!一分でグリップの交換ができます。

■試合で使える必殺技!初見相手でも怖くない!

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■次回「振動止めを付けるか付けないかは好みじゃない!必ず法則性がある!」

次回は振動止めについて!

キモニー派かヨネックス派か、はたまたサービスで貰える○○ンザーの振動止めか…いやいや、自分は振動止め付けないし…

みなさん、色んな振動止めを使っていたり、そもそも使わなかったりするでしょう。

振動止めを付けるべきかどうか。もちろん好みが関係します。しかし、ある条件を満たすと「ほぼ」振動止めを付けていたり、寧ろ「絶対つけないとだめ」ってことが存在します。その条件は果たして!!お楽しみに!


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