良い打点(テニス)
皆さんこんにちは。加藤です。
またまたテニスネタですが、テニスコーチなのでどうしてもテニスの記事が多くなってしまいます。ご了承ください。笑
今日はボールとの距離感について、普段考えていることをまとめます。
ボールを打つ際に、「できるだけ良い位置」に早く入って、「良い打ち方をする」。
テニスをやっている方にとっては、どれだけ上手になっても永遠に終わりのない課題です。
飛んでくるボールの難易度が上がれば上がるほど、ずっと磨き続けていかなければならないスキルです。
「この辺が良い打点」と、頭ではわかっていても実際のラリーでは完璧にはとらえられませんよね。
良い打ち方をする、は一旦置いといて、良い位置に早めに入るにはどうしたらいいか…
ずばり、定位感と認知です!
定位感、または定位能力とは、「動いている物と自身の動きや距離を上手に調節する能力」です。
正面から歩いてきた人とぶつからずに距離を取って歩くとかそんな感じの日常でも使っている力です。
認知はそのままです。
反応だけでなく認知がありますので、素早い動き出しのために必要です。
自動車教習所に行った経験のある方は習ったことがあるかも知れません。
人間は、認知→判断→行動の順番で動きますとか。
例えば、認知(人が飛び出てきた) → 判断(ブレーキを踏まなければ) → 行動(実際に足でブレーキを踏む)こんなサイクルです。
今日のテーマで言うと、認知(ボールが飛んできた) → 判断(あそこのスペースに移動しよう) → 行動(位置に向かって走り出す)こんな感じです。
これを普段無意識に行っています。考えてやってたら間に合わないので、言葉で覚えなくても大丈夫です。
このサイクルが早くて正確であるほど、動き出しがスムーズになります。最後の「行動」の部分は、フィジカルやテクニカルな部分なので置いときます。
大事なのは認知→判断の部分と定位感ですね。
テニスでの認知能力を高めるには、「ボールがどこに向かって飛んできた」をいかに早く、正確に認知するかです。
左右ランダムに出たボールや、前後、高低、速い遅いなどを正確に捉えられるまでトレーニングします。
大事なのは、間違ったり調節が上手くいかなくても、できた部分とできなかった部分を覚えておくことです。
自分はここに来ると思ったけど、思ったよりこうだったとかですね。
そういったデータの積み重ねが認知能力の向上につながります。
キャッチボールなども、定点で行うだけでなく、投げる場所をランダムにすることで、定位感も上がってきます。
ということで長文になってしまいましたが、何かの参考になれば幸いです。ではでは。
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