【今と昔】技術

以前は今と昔のプレースタイルの違いを説明していきました。ラケットの性能が高くなってきたことによりリターンの能力が上がり、サーブ&ボレー全盛の時代から、ストロークを軸にオールラウンドにプレーできる選手が勝ち上がる時代になってきました。
変化はプレースタイルだけでなく技術面でも違いが出てきています。

変化が大きい技術としてはフォアハンドストロークが挙げられます。ネットプレーに行くためのショットとしての意味合い強かったので、スピンをかけて相手を追い込んで行くのではなく、フラットやスライスで早いテンポでボールを捉えて、相手より先にネットに出る技術が必要でした。
ウッドラケットを使用していた時代のストロークでは、薄い握りでシンプルなフォームの選手が多く、ボールを押し出してコントロールしていました。ラケットの性能が良くなるに従って、重量が軽く飛びが良くなってきた分ラケットを振り切って打つフォームが主流になって、ボールのスピード、回転量が高くなってきました。
現代では、人によって色々なグリップの握り方があり、スピンを得意としている人やフラットを得意としている人など個々に特徴があります。

サーブやボレーに関しては、多少のフォームの違いはありますが、大きく技術や打ち方の変化はありません。1980年代に活躍していた、ジョン・マッケンロー選手は50歳代になっても200キロ近いサーブを打つことができていました。

往年の名プレーヤー達が現代のラケットでプレーをしているのを見ると、今と昔の技術の違いがはっきりとわかりやすいです。

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