心がぎゅっとなるもの
いちょう並木を見にいった。
むかしから不思議とこころがきゅっとなる景色のひとつ。
夕陽に照らされて金色に輝いてるすがたが、寒くなっていく季節のなかで散ってしまう前にこれでもかというくらい光ろうとする力強さを感じるからなのかなあ
きれいな二等辺三角形で、空までまっすぐ伸びる大きないちょう。見下ろされてるみたいなのに、あのまぶしい金色がやわらかく包みこんでくれてるみたいで、肌寒くなっていく夕暮れでもあたたかい気持ちになる。
通りがかりの老夫婦が「久しぶりだねえ」と通りすぎていった。
そうだよね、久しぶりに見にこれた金色のいちょう並木。これでまた久方ぶりのいちょう並木になる人もいるだろうし。
この景色もきゅっとする感覚も心のアルバムにしまっておこうと、たくさんの人たちと上を見上げて歩きながら思った夕暮れ時でした。
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